2018年04月21日読了
竹田出雲、並木宗輔 浄瑠璃集 (岩波書店 新日本古典文学大系93) 1991.03.20発行
全612頁
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「芦屋道満大内鏡(あしやのだうまんおほうちかゞみ)」
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「小夜衣鴛鴦剣翅(さよごろもおしどりのつるぎば)」
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「新うすゆき物語(しんうすゆきものがたり)」
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「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」
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有名なのは、『狐の子別れ』、『信太(しのだ)の森、二人奴』の件(くだり))。ともう一つ、文楽人形の特色である“人形の3人遣い“が、この作品から採用されたということです。
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初段から単一プロットによる整然とした推理劇が三段目まで展開され、三段目でそれが一挙に解き明かされるという、大胆な推理小説のような構想の浄瑠璃は、他に例がないそうです。
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明るく開放的な作風で、これが歌舞伎に好まれ、歌舞伎での上演頻度が高い作品だそうです。
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延享(えんきょう)年間、1747年頃、歌舞伎が不振で、人形浄瑠璃の人気が最高潮であった頃の作品。時代物五段組の構成も整った、浄瑠璃の代表的傑作です。竹田出雲(二代目)、三好松洛(しょうらく)、並木千柳(宗輔)による合作。同じ作者陣による「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」、「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」と共に現代でも人気の高い演目です。
読み終わった後、いつものように、古典の傑作の重厚感に圧倒されながらの充足感に浸っています。


