CONIFER'S BLOG

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コニファー、人形浄瑠璃、カラオケ、日本庭園拝観、美貝の収集、写真、切手の収集など多趣味です。
カラオケはランキングバトル、精密採点DXで得点の自己記録更新に挑戦しています。現在ランキングバトル100点達成は11回、99.9点以上達成は178曲です。

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20180710日読了

近松門左衛門集 ① (小学館 新編日本古典文学全集 74) 1997.03.20発行

588

 

  1. 「お夏清十郎 五十年忌歌念仏(ごじゅうねんきうたねんぶつ)」

  2. 「淀鯉出世滝徳(よどごいしゅっせのたきのぼり)」

  3. 「忠兵衛梅川 冥土の飛脚(めいどのひきゃく)」

  4. 「博多小女郎波枕(はかたこじょろうなみまくら)」

  5. 「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」

  6. 「源五兵衞おまん 薩摩歌(さつまうた)」

  7. 「丹波与作待夜こむろぶし(たんばのよさくまつよのこむろぶし)」

  8. 「夕霧阿波鳴渡(ゆうぎりあわのなると)」

  9. 「長町女腹切(ながまちおんなはらきり)」

  10. 「山崎与治兵衞寿の門松(やまざきよじべえねびきのかどまつ)」

 

  1. お夏清十郎の事件は、当時の流行歌(はやりうた)を媒介にして大変有名になっていました。

    『清十郎 聞け夏が来てなく 時鳥(ほととぎす)』という後西院の御製が伝わっていることからもわかるように、当時、恐れ多くも畏き(かしこき)辺りにまでその名前が知れていたらしいです。

  2. 放蕩のため追放となった、主人公、江戸屋勝二郎が追放赦免となり、行く末繁盛する物語に、「鯉の滝登り」をかけた題名。手代新七の主人思いの並々ならぬ忠義の働きが光ります。

  3. 激情型の飛脚屋忠兵衛と、可憐な格子女郎梅川との情愛を細やかに描いた名作。「封印切の場」 (中の巻) 、「新口村(にのくちむら)の場」 (下の巻) が有名。

  4. 博多で密貿易の首領、毛剃(けぞり)久右衛門の仲間に引きずり込まれた、京都の商人小町屋惣七と、博多柳町の遊女、小女郎の情話。

  5. ショッキングな題名。主人公の河内屋与兵衛が、馴染みの油屋、人妻のお吉を惨殺し金を奪って逃げるという筋。一番の見せ場は、油屋でのお吉殺害の場面。人形の動きだけで、樽から床へこぼれた大量の油の上で、ツルツルと滑るような動きをして見せるという技です。髪振乱したお吉の鬼気迫る表情、与兵衛が斬りつけ斬りつけて、一気に昂揚していく人形の「表情」、それに大夫の語りと、三味線が壮烈に創りだす見事な世界です。

  6. 近松門左衛門は井原西鶴の『好色五人女』の主人公の内、お夏、おさん、おまんの三人を取り上げています。実際に起こった事件は明らかでなく、当時の流行歌(はやりうた)に題材、題名も依ったものとされます。

    ♪高い山から谷底見れば、おまん可愛や布晒す(さらす)♪等の俗謡が沢山あったようです。

  7. これも実際の事件は明らかでなく、

    ♪与作丹波の馬追ひなれど、今はお江戸の刀さし♪

    ♪与作思へば照る日も曇る、関の小万が涙雨♪ 等の歌謡から結びつけて脚色されたと云われます。与作に関の出女小万を主人公に、与作の妻滋野井(しげのい)とその子三吉を加え、親子の情愛と別れ、不運な男女の情を加えています。

  8. 実在の遊女夕霧は大阪新町で全盛を極めたが、二十二歳で病没したためその人気が惜しまれ、数々の作品に取り上げられました。近松のこの作品が出てからは、以後の夕霧劇、藤屋伊左衛門、扇屋夕霧の音曲の基本となった作品だそうです。

  9. 大阪長町での女の切腹という実話と、京都での女郎お花と刀屋半七との心中を取り混ぜて劇化した際物(きわもの)です。

  10. 大阪新町の太夫、吾妻(あづま)と山崎与次兵衞が主人公。山崎与次兵衞は当時流行歌に歌われた人物。

    ♪あづま請け出せ山崎与次兵衞、うけだせうけだせ山崎与次兵衞♪

    などと歌われている。実説は定かでない。近松の世話浄瑠璃には珍しく、ハッピーエンドで終わっています。

     

近松門左衛門の世話浄瑠璃は全二十四編。世話浄瑠璃は、心中物、姦通物、処罰物(本巻の①②③④⑤)、仮構物(本巻の⑥⑦⑧⑨⑩)の四種に分類されます。

処罰物は、金銭をめぐる犯罪によって処罰された事件を題材とするが、単にニュース性を追うのでなく、犯罪を引き起こした人間関係やその動機に、人の心の有様を見つめて舞台化がなされています。単純に犯罪者を悪人扱いせず、一人の人間の行為と見て、その行為に秘められた思いを明らかにさせ、人間の弱さ、たやすく崩れる人の心を描いています。

仮構ものは、現実の事件がもとになっていない、虚構の話ですが、現実からかけ離れた人間を作ることはせず、近松の人間への理解を、虚構であるが故に一層窺わせるものがあります。

近松門左衛門の魅力は、こうした人間の心、その心の動きを捉える素晴らしい文章にあるといえます。浄瑠璃という『語り物』でありながら、世話物は、現実的な人間の行為が会話によって進められる場合が多いです。そうした会話の端々に、近松の優れた『台詞(せりふ)』に出会えます。

近松の素晴らしい文章に酔いしれながら、飽きることなく読み進めてまいります。

 

 

20180626日読了

浄瑠璃集 (小学館 新編日本古典文学全集 77) 2002.10.20発行

678

 

  1. 「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」

  2. 「双蝶蝶曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」

  3. 「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」

  4. 「碁太平記白石噺(ごたいへいきしろいしばなし)」

 

  1. 時代物三大名作(菅原伝授手習鑑、義経千本桜)の最高位どころか、浄瑠璃全作品の中でも最高の人気を誇る名作。大序から十一段目まである大作。赤穂義士事件を扱った作品は他にも数多くありますが、本作品の名前によって、史実の事件さえも「忠臣蔵事件」と呼ばれるようになった程影響力のあった作品。

    大石内蔵助が大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)、浅野内匠頭が塩冶判官高貞(えんやはんがんたかさだ)、 吉良上野介が高武蔵守師直(こうのむさしのかみもろなほ)など登場人物名は時の権威を憚って、史実の名前から変更されている他、ストーリー自体、室町時代の『太平記』の時代に託されています。

    誰もが知っている登場人物による名場面が次々に展開されます。

  2. 男の侠気を描く世話物で九段構成の作品です。山崎屋与五郎と遊女吾妻(あづま)に、悪役の平岡郷左衛門という侍と番頭権九郎が絡み、力士の濡髪(ぬれがみ)長五郎、素人相撲の放駒(はなれごま)長吉がからんで話が展開します。

  3. 近松半二を立作者(合作における監督責任者)とした渾身の大作で、傾きかけていた竹本座がこの作品のヒットで息を吹き返したという伝説があります。

    全五段構成。大化の改新(645年)前後を舞台としており、藤原鎌足が蘇我入鹿 (そがのいるか) を滅ぼすというメインストーリーに、大和地方の古伝説を織り混ぜた作品。王朝物の傑作とされています。時代設定としては義太夫狂言中かなり古い部類に属しますが、浄瑠璃や歌舞伎の常として、江戸時代当時の事物や風俗をそのまま取り入れており、史実からはかなり離れた脚色がなされています。

  4. 世話物十一段組。由井正雪事件 (慶安事件) を南北朝の戦いに置き換え、奥州の百姓の姉妹が親の敵を討った事件を組み合わせて脚色したもの。宇治常悦(由井正雪)、鞠ヶ瀬秋夜(まりがせしゅうや)=丸橋忠弥(まるばしちゅうや)、金江谷五郎、百姓与茂作、志賀台七、娘信夫(のぶお)、その姉傾城宮城野等の登場人物。

    当時の吉原風俗を生き生きと描写しているのが特色で、全盛の吉原傾城と奥州訛り丸出しだがしっかり者の田舎娘の姉妹の対照が人気を呼びました。

 

近松門左衛門の登場によって浄瑠璃大衆芸能の雄となりました。彼の没後、十八世紀半ばに、浄瑠璃は黄金時代を迎えます。本書に収録された四編は、その頃に人気を博した作品の中でも最高傑作といえます。

本書には現代語の訳もついています。

 

 

20180609日読了

古浄瑠璃 説教集 (新日本古典文学大系 90) 1999.12.15発行

581

 

  1. 「浄瑠璃御前物語(じょうるりごぜんものがたり)」

  2. 「ほり江巻双紙(ほりえのまきそうし)」

  3. 「をぐり」

  4. 「かるかや」

  5. 「さんせう太夫」

  6. 「阿弥陀の胸割(あみだのむねわり)」

  7. 「牛王の姫(ごおうのひめ)

  8. 「公平甲論(きんぴらかぶとろん)」

  9. 「一心ニ河白道(いっしんにがびゃくどう)」

 

  1. 浄瑠璃操(あやつり)の根源をなす作品。文明七年(1475年)以前に語られていたことが確認されています。牛若と矢矧(やはぎ)の浄瑠璃姫の話。

  2. 「堀江」物の浄瑠璃正本は伝存しないが、操浄瑠璃として行われていたことが確認されています。

  3. 五説経のひとつ。小栗判官と照手姫(てるてひめ)の話。

  4. 五説経のひとつ。苅萱道心(加藤左衛門重氏)と子息、石童丸(道念坊)の善光寺の親子地蔵の本地譚。

  5. 五説経のひとつ。陸奥、直江津、丹後、七条朱雀権現堂、天王寺を結んでの「山椒大夫」物語。

  6. 仏教種の古い語り物。早く慶長十九年(1614)、金沢や京都で「浄瑠璃御前物語」や「牛王の姫」と共に操として上演をみている。操揺籃期の代表的作品。

  7. 鞍馬の御曹司牛若と牛王の姫との物語。慶長年間、「浄瑠璃御前物語」や「鎌田」に次いで「阿弥陀の胸割」などと共に操にかけられていたという古い浄瑠璃。

  8. 金平浄瑠璃の代表作。金平浄瑠璃は、源頼義のもと、親四天王の子供たちが子四天王として活躍する武勇潭。

  9. 歌舞伎の主要演目として知られる清玄、桜姫物のうち最古とされる作品。

 

本書で言う『説教』は『説教節』とも呼ばれ、鎌倉末期に成立、説教・和讃(わさん)・平曲(へいきょく)・謡曲などの影響を受けて音楽化し、語り物となったもの。初めは鉦(しょう)・簓(ささら)、のちには胡弓(こきゅう)・三味線などを伴奏にした大道芸、また門付芸を原型とし、江戸時代には三味線の伴奏で操り人形を使うものも現れた。本来の門付芸から、操り人形と結んで江戸初期には劇場にも進出したが、『義太夫節』の流行とともに衰微しました。江戸期に始まる説教操(あやつり)の正本と見なされています。代表的な曲を五説教といい、研究上は古浄瑠璃の一種として扱われています。

 

  

 

20180513日読了

近松半二、江戸作者 浄瑠璃集 (新日本古典文学大系 94) 1996.09.20発行

584

 

  1. 「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」 近松半二作

  2. 「絵本太功記(えほんたいこうき)」 近松やなぎ、近松湖水軒、近松千葉軒作

  3. 「伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)」 達田弁二、鬼眼、烏亭焉馬作

  4.  付録「仮名写安土問答(かなうつしあづちもんどう)」近松半二、近松東南、近松能輔、若竹笛躬(わかたけふえみ)作 

 

  1. 作者、近松半二の絶筆であり、この作を最後に竹本座は貞享元年(1684)以来、百年の歴史を閉じることになる。題材は、旧岡山藩士渡辺数馬が、姉婿荒木又右衛門の助太刀で、伊賀上野鍵屋の辻で討ち取った伊賀越敵討ちです。

  2. 当時公表続刊中の太閤一代記物の読本「絵本太閤記」の浄瑠璃化。武智光秀反逆の出陣から山崎の合戦まで日数十三日間、本能寺の変とその後の光秀、秀吉らの動向を描く。

  3. 数多い伊達騒動(寛文事件)物の内、浄瑠璃では「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」と並ぶ名作。

  4. ②の「絵本太功記」の浄瑠璃先行作で大いに影響を与えた作品で、光秀の悲劇的人物造形に寄与している。本書には付録として掲載されています。

 

上記、武智光秀と書きましたが、これは間違いではなく、浄瑠璃や歌舞伎の世界では、差し障りを避けるために、史実の名前、時代背景をわざと変えて作品としています。

  歌舞伎や浄瑠璃のファンの方々に取っては常識ですが、例えば羽柴筑前守秀吉は、真柴筑前  守久吉、明智

  光秀は、武智光秀など。史実をそのまま使っているのは、余程差し障りのない場合だけです。お上(かみ)の

  検閲で『不適』と判断された場合は、発行差し止め、内容の一部削除などのお咎め、措置があったそうです。

 

   

 

第一興商さんのカラオケ・ランキングバトルで、通算34回目(28曲目)、今年7回目の100点満点を達成しました。

今月は初の達成です。

曲目は唱歌・抒情歌、「浜千鳥」(リクエスト番号2843-10)です。DAM★ともでは第2口座で録音公開です。

 

その月々で、最初の一曲目が出るとほっとします。

引続き、一曲一曲大切に歌って、実績を重ねて行きたいと思っています。

   

   

  

 

 

 

20180421日読了

竹田出雲、並木宗輔 浄瑠璃集 (岩波書店 新日本古典文学大系93) 1991.03.20発行

612

 

  1. 「芦屋道満大内鏡(あしやのだうまんおほうちかゞみ)」

  2. 「小夜衣鴛鴦剣翅(さよごろもおしどりのつるぎば)」

  3. 「新うすゆき物語(しんうすゆきものがたり)

  4. 「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」

 

  1. 有名なのは、『狐の子別れ』、『信太(しのだ)の森、二人奴』の件(くだり))。ともう一つ、文楽人形の特色である“人形の3人遣い“が、この作品から採用されたということです。

  2. 初段から単一プロットによる整然とした推理劇が三段目まで展開され、三段目でそれが一挙に解き明かされるという、大胆な推理小説のような構想の浄瑠璃は、他に例がないそうです。

  3. 明るく開放的な作風で、これが歌舞伎に好まれ、歌舞伎での上演頻度が高い作品だそうです。

  4. 延享(えんきょう)年間、1747年頃、歌舞伎が不振で、人形浄瑠璃の人気が最高潮であった頃の作品。時代物五段組の構成も整った、浄瑠璃の代表的傑作です。竹田出雲(二代目)、三好松洛(しょうらく)、並木千柳(宗輔)による合作。同じ作者陣による「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」、「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」と共に現代でも人気の高い演目です。 

  読み終わった後、いつものように、古典の傑作の重厚感に圧倒されながらの充足感に浸っています。

 

 

 

第一興商さんのカラオケ・ランキングバトルで、通算33回目(27曲目)、今年6回目の100点満点を達成しました。

これで今月は3曲目の達成です。

曲目は美空ひばりさんの、「あの丘越えて(生音)」(リクエスト番号2380-96)です。残念ながらDAM★とも公開が不可の曲ですので、いい曲なのですが公開はされておりません。

 

曲としては約2年ぶり、4回目の達成です。2年前の6月頃、元気の出そうな良い曲だというんで、自分のウォームアップ曲として、位置づけ、以来、毎回カラオケ屋さんでの第一声はこの曲と決めて欠かさずに歌っています。毎回先頭を切って歌ってると、色んな意味でバロメーターになるので大変参考になります。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

20180325日読了

近松浄瑠璃集 下 (岩波書店 新日本古典文学大系92) 1995.12.22発行

533

 

「双生隅田川(ふたごすみだがわ)」

「津国女夫池(つのくにめおといけ)」

「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」

「信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん)」

「心中宵庚申(しんじゅうよいこうしん)」

「関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)」

 

『世話物』、『時代物』取り混ぜて、いずれの作品もあっと度肝を抜くようなストーリー展開と、小気味の良いリズミカルな詞(ことば)遣い、古今・和漢の高い教養を随所に鏤(ちりば)めて、相変わらず浄瑠璃の魅力は観客・読者を引きつけて止みません。

人形操りならではの所作・表情、舞台の大胆なからくりを想像しながら一気に読了しました。

「関八州繋馬」は近松門左衛門の絶筆だそうです。