少し間が空いてしまったが、

前回の記事の引き続き。

はじめましての方はコチラ

 

 

前回は一足は持っておきたい

最もスタンダードな革靴を、

ご紹介させていただいた。

冠婚葬祭やパーティにも使える

ものなので、初めての革靴選びの

参考にしていただければ嬉しい。

 

 

今回は、革靴を普段履きに取り入れる

際のポイントや、合わせ方を初心者の

目線で記していこう。

 

 

革靴は、普段の何気ないカジュアルな

スタイルに、大人っぽい艶と落ち着きを

加えてくれる重要なアイテム。歩き回る

日に少し疲れるのは確かだが、是非

日常に取り入れていただきたい。

 

 

~カジュアルシーンに合わせる靴と種類~

 

 

一般的にカジュアルなスタイルと

言えば、デニムやチノが最も多く挙げ

られるのではないだろうか。

 

 

昨今では、ユニクロやその他ファスト

ファッションブランドでも、形や色など

数多く出回っており、既にお持ちの

方も多いかと思われる。

 

 

ここ最近のトレンドの流れでは、

タックの入ったテーパードパンツや、

ワイドシルエットのものなどもよく

見かけるようになってきている。

 

 

ファッションに疎い方や、新しい物に

苦手意識のある方は、一般的な

ノータックのもので合わせていくといい。

 

 

もちろん体に合ったサイズを選んで

いることが大前提。(サイズ感については

別記事にする)

 

 

さて、カジュアルスタイルに合わせる

革靴について触れていこう。

 

 

★ローファー・スリッポン

 

左がペニー(コイン)ローファー。右がスリッポン。

ローファーは紐を結ばない『なまけ者(Loafer)』、

農夫の搾乳場の待機場所(Loaf)が由来との説。

スリッポンは(Slip-on=滑り込む)の意味合い。

共にドレスシューズ以外の作業靴や室内履きが起源。

 

 

最もカジュアルなスタイルに合わせ

安いのが、ローファーやスリッポン。

前記事で挙げた紐靴とは違い、着脱が

容易で活動的。先ずはこれから入門。

 

 

つま先に芯材が入っていないものが

多いため、手入れは鏡面磨きまでは

必要なく、保湿と栄養補給、補色で

OKなのも手軽でいい。

 

★ブローギング

 

内羽根、外羽根かかわらず普段履きに活躍。

ブローグやメダリオンなどの装飾が、足元を

華やかに導いてくれる。内羽根は少しドレス。

 

 

カジュアルなスタイルに少し品格を

プラス。Tシャツでもいいが、羽織る

ものは持っておきたい。パーティ時は

鏡面磨きで色艶をプラスできる。

 

★ストラップシューズ

 

アルプスの修道僧(モンク)のサンダルが起源。

 

 

歴史的には40年代に、アメリカの

ドレスシーンで脚光を浴びた経緯は

あるが、現代ではカジュアルでの位置づけ。

エレガントな佇まいから少しドレス寄りの

アイテム。華美なものでなければビジネス

でもOK。

 

★スウェードシューズ

 

色やデザインも様々。

白いものは黄ばみが出ると、まず取れない。

『あじ』として楽しもう。ブラッシング命。

 

 

スウェードに関しては、デザインの

如何に関わらずカジュアル向け。

手入れも基本的にブラッシングのみで

手軽なのがいい。

(シミなどは少し手間が要るが、

専用クリーナーや表面の水洗いで取れる)

 


以上が初めての革靴としては、

取り入れやすいのではなかろうか。

革靴でもローファー以外は、ビジネス

カジュアルにも転用でき、何かと

使いやすい一足だが、冠婚葬祭や

格式の高いパーティには不向きなので

お間違いなく。

 

 

~革靴を取り入れた普段履きコーデ~

 

 

①デニム×革靴

 

スニーカーを革靴に変えるだけで、

こんなにも大人っぽい印象になる。

履かないのは勿体ない!

 

 

ポイントは裾丈の長さ。

くるぶしの半分か少し上でカットすると

スッキリした印象に。ロールアップ

するなら、幅は狭めで一度だけがいい。

 

パンツ➡足首➡革靴

 

この工夫が足元にメリハリを産むので

とても重要。

 

②チノ×革靴

基本的なバランスはデニムと同じ。

 

 

基本的にはデニムと同じ感覚でいい。

工夫するならば、裾の処理とクリース。

 

 

裾はロールアップでもいいが、

シングルかダブルかで、あらかじめ

処理しておくことでスッキリする。

 

 

クリース(プレス)なしの場合は、

ナチュラルな印象になるが、

クリースを入れると更にキレイ目の

印象になる。その日の気分によって

使い分けるのも楽しい。

 

 

③スラックス×革靴

 

革靴を履かない方は、ビジネス以外で

スラックスなんて堅苦しい。

そう思っている方も多いかも知れない。

 

 

少しでも印象を変えたいのなら、

その考え方は一新すべき。

 

 

最近では、出張時に丸めて持ち運べる

スーツや、休日に気軽に羽織れる

セットアップ(上下セットのこと)も

様々な素材の物が出ている。

 

 

伸縮性のあるジャージ素材や、

スウェットに近いものまで。

上下別々で着こなせる幅があり、

機能性とドレスアップを同時に

兼ね備えるセットアップに、

是非この機会に挑戦してもらいたい。

 

 

パンツの丈はやはり短めでメリハリを。

ビジネスシーンはもちろん、TPOに合わせて

靴下を履こう。

 

 

ビジネス向けのスラックスはもちろん、

カジュアル向けのセットアップにも、

相性がいい。ちょっとした会食や、

デートなどにも、場所を選ばずに

品格を演出できるので、是非ものに

していただきたい。

 

 

~最後に~

 

 

さて、いかがだっただろうか。

本記事を機会に少しでも、革靴を

普段履きに取り入れる方が増えれば、

これ程嬉しいことはない

 

革靴は奥が深く、種類ももっと豊富である。

今回取り上げたデザインのものは、ほんの

一握りだ。深くは底の縫製や、皮の種類、

もちろんブランドもたくさんあり、価格も

ピンからキリまである。

 

 

いきなりブランド品を買う必要は無いが、

安いからといって、コスト重視で選ぶ

のは絶対避けるべき。自分の今いる

立場で、精一杯の足元を固めれば

それでいい。

 

 

国産の革靴も近年勢いを取り戻して

きている。老舗のリーガルやスコッチ

グレイン、三陽山長など。詳しくは、

男前研究所にて掲載されているので、

そちらで調べてみるといいだろう。

 

 

購入する際は、靴の専門店や百貨店で、

専門のシューフィッターに相談するといい。

 

 

メーカーによってもサイズは異なり、

国別によってサイズ表記も異なるため、

履いているスニーカーや靴のサイズの

思い込みを信用してはいけない。

 

 

あくまで履いて歩いて決めるが基本。

どんな靴でも脱ぎ履きは丁寧に。

決してかかとは踏んではいけない。

靴ベラを携行するのが男の嗜みの第一歩。

 

 

地面を踏みしめる足元に向き合い、

固めることで開く人生もあるだろう。

決しておしゃれだけでないと、

私は信じている。

 

 

本日も最後までお付き合いいただき、

ありがとうございます。