Hermes(エルメス)の歴史はティエリー・エルメス(Thierry Hermès /1801年~1878年)が1837年にパリに開いた馬具工房から始まり、ナポレオン三世の御用達となる高級馬具工房でした。
その後、3代目のエミール・モーリス・エルメス(Émile-Maurice Hermès/1871年~1951年)が大胆な事業の方向転回を試みます。
時は自動車が庶民の足となった変革の時代。
4代目のロベール・デュマ・エルメスには「サック・ア・クロア」というバッグを販売。
1955年、モナコ大公妃となっていたグレース・ケリーが、写真誌のカメラマンを避けて、妊娠中の腹部をとっさに持っていたバッグ「サック・ア・クロア」で隠したところ、その写真が雑誌に掲載され、一躍「サック・ア・クロア」の認知度が高まりました。
エルメスはこの騒動に便乗し、モナコ公国の許可を得て、1956年に「サック・ア・クロア」を「ケリーバッグ」と命名。
これによって、エルメスは世界中の女性に「エルメス=憧れのブランド」というイメージを定着させました。
5代目のジャン=ルイ・デュマ=エルメスの時代には「バーキン」を発表。
「バーキン」の名前の由来は女性歌手ジェーン・バーキンから。
ジャン=ルイ・デュマ=エルメスが航空機でたまたまジェーン・バーキンと隣の席になり、彼女がボロボロの籐の籠に何でも詰め込んでいるのを見て、「整理せずに何でも入れられるバッグをプレゼントさせてほしい」と申し出たエピソードに由来します。
1990年代後半にはキャンバス地のバッグを発表し、高級なイメージだけでなく親しみのあるイメージを作り出すことにも成功。
Hermes(エルメス)というと、シンプルなデザイン、普遍的なデザイン性が愛されていますが、実は時代に合わせて変化をし続けることでブランドイメージを保っているのです。
