偉大な選手の引退で、新時代の幕が開く
偉大な選手が引退へ。
ついこないだトリノオリンピックが終了しましたね。
オリンピックの主役はなんといってもフィギュアスケートの荒川静香。
日本で唯一のメダル獲得者でもありますね。
そんな影に隠れはしたものの日本中に注目されていた競技は他にもありましたね。
その中に「日の丸飛行隊」といわれるスキージャンプがありました。
長野オリンピックのときはその逆転で日本に金メダルをもちかえりましたね。
あの時は非常に感動させられました。
あの時の主役、そう、逆転の特大ジャンプで日本に金メダルを呼び込んだ男。
崩れた泣き顔で日本中に感動を届けた原田雅彦です。
90年代は彼の時代だったといっても過言ではないでしょう。
彼は1992年のアルベールビル大会から先のトリノ大会まで五輪に5大会連続出場。
これだけでも鉄人原田のすごさがうかがえますね。
94年リレハンメル団体戦では金メダルを逃す失敗ジャンプ。
先ほども書いたとおり、98年長野団体戦では金メダル獲得の原動力となる大ジャンプを披露しましたね。
五輪で強い印象を残し、長野ではラージヒルで銅メダルも獲得しました。
世界選手権では93年ファルン大会(スウェーデン)ノーマルヒル、97年トロンヘイム大会(ノルウェー)ラージヒルでぞれぞれ優勝。
ワールドカップ(W杯)では通算9勝を挙げました。
ノーマルヒル、ラージヒル、団体競技全てで世界チャンピオンになった唯一の日本人選手であることは彼のすごさを物語っています。
彼の功績は日本の中でも群を抜くもので、その努力は計り知れないでしょう。
スキージャンプをやるものでありながら、高所恐怖症というかわった一面も持っていることは意外なことこの上ないですね。
今後については、所属先の雪印スキー部でコーチを務めながら“日の丸飛行隊”の再建に尽力することが有力視されています。
さらに、来年の世界選手権にも何らかの形で携わる可能性もあります。
現役最後の雄姿が見られるのは24日の「伊藤杯宮の森ナイタージャンプ大会」と25日に大倉山で行われる「伊藤杯シーズンファイナル」の2試合。
1つの時代の終わりを告げるとともに、新時代を告げるイベントとなることでしょう。