誰もが同じように目を持ち耳を持ち、五感をもってこの世界を「経験」している。
その前提があるから話のつじつまが合うし、
共通の情報を保有することでいろんな物事を同じものさしで測ることが出来る。
つまり、対話が成り立つわけだ。
でも、使っている言語はもちろん文化や最低限の教育まで共有しているのにも関わらず対話が成立しなかったり、理不尽極まりない要求を押しつけ合ったりしてしまうのが人間という生き物。
「万民の万民に対する闘争」とはよく言ったもんだ。
理不尽過ぎる、幼稚過ぎることでいい歳こいた大人がいがみ合うニュースが蔓延してる。
人と人はあるところでは繋がり合えるのかもしれないけど、
やはりその本質は傷つけ合い奪い合うものなのだろうか。
進化の果ては滅亡だって聞いた。
捕食ではなく殺すためだけに命を奪ったり、自ら命を断つ生き物は人間だけだと聞いた。
こんなところで終わっちまうのかい?
自ら生んだシステムの不具合なんかに押し潰されちまうのかい?
自然を支配しきれなかった古の人々は、否応なしに環境の変化を強いられ、安住の地を求め流れ流れて生きる術を見出だしてきた。
時代は変わって人間は自然を支配しこの星を牛耳ってると言っても過言ではない存在になったけれど、
今立っている場所はもう安全ではないんじゃないかい?
宇宙人みたいな、外部からの脅威が出現しなければ動き出せないのかい?
手遅れになる前に気づいた者だけが次のステージに進める、この世界はそんなサバイバルゲームの舞台になってしまったのだろうか。
究極のエゴイストだけが生き残れる、そんな時代になってしまったんだろうか。
最近は他人を妬んだり軽蔑したりする言葉がやたらと増えたり、恨んだり呪ったりしなければ出来ないような凶悪な殺人が増えたけれど、
見えるところでも見えないところでも、万民の万民に対する闘争が始まっているのではないだろうか。
世の中には憎しみばかりが満ち溢れて、他人を見捨てて生き抜いても孤独を感じるばかり…明るい未来はどこへ?
もう進化の果ての滅亡が始まっているのかどうかは知らない。
ただ、希望の光だけ求めてひた走れる時代じゃないことは陽の目を見るより明らかだ。