おはぎと3Bの鉛筆そして不思議な犬のこと | 毎日るうくん

毎日るうくん

我が家にやってきた沖縄生まれのわんことの毎日を綴ります。

1年前から急速に身体状況が悪化していった父が亡くなった。

数年前からいろんな疾患を抱えてはいたけれど、急に歩行困難になり、夏には閉塞性の血栓で片脚を切断し、リハビリ入院。
猛烈な痛みと闘った後に自宅に戻ることなく、年末に療養病院に転院。

東京からほぼ毎月、鹿児島へ父の見舞いには帰っては来たけれど、最期に間に合わなかったことも含めて後悔は尽きない。

新聞記者でとにかく公私ともに辛口のカミナリ親父だった父のことは幼い頃から怖かった!怒られるばかりで、褒められた覚えもほぼ皆無。

仕事をリタイアしても自分の郷里で自然と向き合い、無農薬で稲作に挑戦したり、植林したり、周りの人のことで奔走したり、やはり、手抜きをしない一生懸命100%全力投球の人だった。

葬儀が終わって、何気なく使った鉛筆
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幼い頃から使い慣れた深緑色まん丸フォルムの3B。
柔らかい3Bの鉛筆で書く父の文字はふっくらおおやかで読み易かった。
常に丁寧に肥後守で削って、原稿用紙に記事を書いては校正を繰り返していた姿がふいに思い出されて落涙が止まらない。

葬儀後すぐに迎えた春の彼岸の入りには妹と娘で父の大好物だったおはぎをたくさん作った。
これでもかというくらい大きなおはぎを父の遺影に供えたら、びっくりするくらいその表情は笑顔になった(気がするのだ)。
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そうそう
亡くなる10日前に夫と見舞って、鹿児島空港へ向かう帰り道でのこと。
飛行機の時間にギリギリになるので車を飛ばしていると突然、道路のセンターラインに大きな大きな赤い首輪をつけた犬がお座りして私たちにニコニコと笑いかけてきたのだ。
びっくりしたまま通り過ぎてしまったけれど、あれは父が「気をつけて帰れ〜心配すんなあ」と言いにきたのだ。
どおりで太っていた父に似て大きな犬だった。
犬好きだった父、我が家のるうくんには直接会わずじまいだったのも残念

こっちは桜が終盤
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お父さん、そっちで前みたいに取材しといて。
何か特ダネあれば、ぴぴっと知らせて。
お願いします。