先日、母に
「おおおとこさんとはうまくやっているの?」
と聞かれました。
母はルックスも愛想も良く
適度にお金も持ってて気前よく、
いつもニコニコと優しく話しかけてくれる
おおおとこがお気に入りです。
まぁ、批判されるよりはいいので、
私もありがたいのですが、
次の母のセリフに私は愕然としてしまいました。
「これからお世話になるのだから
あまりワガママ言わないようにね」
これって、普通の人が聞いたら
あまり違和感ないかもしれません。
でも、母のいう「お世話になる」というのは
金銭面で擁護してもらうという意味です。
母は女性は男性の庇護の元に暮らすべき
というような発想があって、
その元では自由に好きな仕事をしても良い。
けど、バックグラウンドは別の大きな力で
安定していなければならない。
という考えの人なんです。
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私の姉はケアマネをしています。
といっても、福祉のことに興味を持ったのは
40代になってから。
5年間現場を一から経験して、
去年やっと資格試験に合格したんです。
私が姉だったら、
誰もが認める資格を取ったのだから、
もっと積極的に活動して自分の地位と実力を
高める努力をします。
でも姉は「正社員は面倒だから、
契約に戻して欲しいんだ~」
「今の職場は嫌いだから次の現場を
探してるの」などと、
常にあちこちの仕事場に変わって、
そのたびに現場の不満を言っています。
何か理由があるのかもしれないけど、
これって、
「安定収入の夫がいるから
私は好きなことを好きなようにして良いの」
という、母の考えが基本に染みついている
気がしてしょうがないんです。
私の姉は私が言うのもナンですが、
小さい頃から成績もいつもトップで
とても優秀な人でした。
本当ならその辺の男性に負けない能力を
持っているのに、
その本領を発揮しないで不完全燃焼に
なっているような気がする。
これって母の呪縛なのか?
私は姉と違ってできが悪いので
両親は
「どうせあなたはできないんだから
誰かにお世話になった方が良い」
というニュアンスの教育方針で育ちました。
「お姉ちゃんについていきなさい」
「××ちゃんにやってもらいなさい」
「○○ちゃんに聞いてきたら?」
という感じで、就職も
親戚の某大物代議士のお世話になり、
某一流企業に入れてもらいました。
ちなみに、当時私はこの一流企業のことを
全然知りませんでした。
でも、代議士(正確には第一秘書官)に
「××という会社知ってるか?
あそこはいいぞー、試験受けに行くか?」
と言われ、その3日後に試験に行って
1週間後に合格をもらったのです。
その会社のことなんか何も知らないのにね。
今の就職氷河期の人からすれば
信じられない簡単さでした。
ちなみに、組織に向かない私は、
その1年後、早々に会社を辞めて
しまいます・・・。
バブル世代のバチアタリ野郎で
スミマセン・・・。
話がそれてしまいましたが、
両親のこういう生き方に関する教えって、
ものすごく子供の心に植え付けられるものだと
思うんです。
親のせいにしたらいけないかもしれないけど、
「やっぱり私にはムリだ・・・」
と、すぐあきらめる傾向が私にはあります。
そして誰かを頼ろうとしてしまうんです。
つまり自分を信用できないんですね~。
そんなんで仕事がうまくいくわけありません。
でも、元夫が「会社を作りたい!」と
言ってくれたおかげで、
幸か不幸か、独立心が私にも芽生え、
離婚後は、
「自分を信じる」ことをやっとこの年になって
少しずつ感じられるようになりました。
だから、冒頭の母の
「お世話になるんだから」という言葉に
ものすごく違和感を覚えるとともに、
「ああ、やっぱり母は私が仕事で
成功できると思っていないんだ、
私を社会人として信用していないんだな」
と、虚脱状態になったのでした。
同時に
「お世話になる人だから、自分の言いたいことも
グッと我慢して相手に迎合して生きなさい。
といいたいの?
それなら母自身がいつも愚痴っていることと
同じ人生を私にも歩めって言ってるの?」
と、ものすごーくイヤな気持ちになりました。
そして、頭ではそんなこと時代錯誤で
ナンセンスだとわかっていても
つい、気持ちががっくりと凹んでしまう・・・
自分のそんなヘタレ具合にも
とっても腹が立ちました。
親はよかれと思って言ってる言葉なんでしょうけどねー。
40を過ぎてもいまだに親の影響って
大きいんだなと、つくづく思ったのでした。
いい年して、こんな風に思う私ってヘンなのかな?
