傘が使われるようになった時代は~和傘の魅力 | 風月庵~着物でランチとワインと物語

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毎日着物で、ランチと色々なワインを楽しんでいます。イタリアワイン、サッカー、時代劇、武侠アクションが大好きです。佐藤健さんのファンで、恋はつづくよどこまでもの二次創作小説制作中。ペ・ヨンジュンさんの韓国ドラマ二次創作小説多々有り。お気軽にどうぞ。

今日は、せっかくの日曜日ですが、午前中から雨になっています。しとしとて降る雨に、傘を差しての外出です。


こちらは冬に雪が降っても、弱ければ、あまり傘は差しません。特に子供や若い人は雪では傘は差しません。テレビを見ていると、東京では雪が降ると、たくさん皆さんが傘を差しているので、不思議な光景です。


さて、傘はいつ頃から使われたかというと、4000年も前からだそうです。古代エジプトやペルシャの壁画にも、その様子が残っているそうです。しかし、当初は雨のためではなく、太陽の陽射しを遮るため、日傘として使われ出しました。日傘の方が歴史は古かったのですね。ただし、まだ、開閉出来る傘ではなかったようです。その後、ヨーロッパに伝わり、貴族階級が使いだし、イタリアで今の傘の骨の原型になるような形をとるようになりました。このように傘は段々と進化し、日傘から雨のための雨傘へ発展していったようです。





 日本に傘が伝わったのは平安時代後期といわれています。後期とは西暦794〜1185年頃とのこととか。中国から伝わった仏教文化と共に、傘も伝わったそうです。しかし、日本でも最初は雨傘ではなく、魔除けや日傘として使用されていたそうです。百人一首の貴族が傘を差した絵柄は、後々のものでしょうか。


イタリアのように傘が開閉出来るようになったのは、日本で安土桃山時代でした。この頃から、和傘というものになり、一般の人々が使い始め、普及していき、江戸時代では、たくさんの人が使うようになりました。


今の洋傘は、やはり幕末の黒船襲来からのようです。その後、たくさんの洋傘を日本人も使うようになりました。


私は和傘を持っていますが、今日のようなしとしと雨の時には、とても使いやすいです。和傘は和紙や竹等で出来ていて、骨組みも多く、傘も広いです。着物や荷物も大きな傘で、濡れません。


蛇の目傘、番傘などがありますが、その傘の種類だけで、江戸時代は商家の主従関係が分かりました。例えば、商家のお嬢さんは、蛇の目傘を差しますが、お付きの女中さんは、番傘を差します。他にも飲み屋さんなどから借りて行くのは番傘だったりしました。


明治の文明開化以降、和傘は段々と少なくなりましたが、いまでも残っています。情緒があり、雨にも濡れず、軽くて使いやすい和傘です。