畠中恵さんの時代小説『しゃばけ』シリーズの最新刊が7月に発売されました。
タイトルは
『こいごころ』
単行本の帯には
「また会いたい」
最後に唯一、それだけを願っていた。
永遠の命を持つはずの妖にとっての最期とは…。
今回は物語は五つ、
おくりもの、こいごころ、せいぞろい、遠方より来る、妖百物語
その中でも、タイトルの『こいごころ』は、思わず涙涙になってしまいました。
若だんなに以前、稲荷のお祭りの時に出会って、優しくしてもらった思い出を胸に、妖の力が弱くなってきた子狐が、若だんなにまた会いたいと思う、唯一の願いを胸にはるばる訪ねて来ます。
妖は本来は妖力を持っているので、大変長生きですが、子狐は力が弱まっていきます。このままでは先々、その存在が失われてしまうことに。
そうならないために手を打とうと、皆が考えを巡らします。優しく迎え入れる妖や若だんなたち。そして楽しい宴会。
子狐はどうなっていくのでしょう。
途中から涙で潤んできました。最後は涙、涙で、止まらなくなりました。
「また会いたい」最後に唯一、それだけを願っていた。
表紙の帯には更に
感涙必至の初恋に胸キュンが止まらない!
とありました。
こいごころ
それ以上かと思います。
涙が止まらない、傑作の逸品です。