着物の季節はしっかり単衣の真っ只中ですが、寒暖差が激しく なかなか袷(あわせ)を手放せません。
それでも今日は単衣の魅力的な更紗を手に入れました。
黄土色と黄緑に天井柄の大きな斜め格子の中に、エキゾチックな草花や古典柄がたくさん施されています。
更紗は反物の時には、見た目は大変地味で暗い印象を受けますし、仕立て上がりでやっと綺麗に品良くなってきますが、更紗が一番輝くのは身に付けて帯を締めた後です。
大変美しく奥深さに驚くほどです。エキゾチックなのに古(いにしえ)の雰囲気も漂う、黙って立っているだけで、着物の美しさを醸(かも)し出すことが出来ると思います。
母も大好きだったらしく、娘の私もまた更紗を一度着た途端、魅力に取りつかれた一人です。
特に単衣の更紗は軽やかでスッキリ爽やかに見えるので、盛夏の前に楽しみにしています。また、不思議なことに盛夏の後に着ると、何処か郷愁を誘う雰囲気にもなります。
更紗はジャワ更紗やシンガポール更紗など様々な模様があって、探すのも楽しみです。
こちらの更紗は未使用のように思います。色褪せも汚れもありませんでした。大切に着たいと思います。