青色に菊模様の真綿紬系の訪問着、レトロな丸帯を締めて | 風月庵~着物でランチとワインと物語

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毎日着物で、ランチと色々なワインを楽しんでいます。イタリアワイン、サッカー、時代劇、武侠アクションが大好きです。佐藤健さんのファンで、恋はつづくよどこまでもの二次創作小説制作中。ペ・ヨンジュンさんの韓国ドラマ二次創作小説多々有り。お気軽にどうぞ。

先日は青色に鮮やかな花柄の小紋に、朱色のレトロな半襟を合わせていましたが、 今日は同じ青でも 菊模様の真綿紬系の訪問着を着てみました。


帯は 年代ものの丸帯です。 表側には 御所車や 色とりどりの花模様、 落ち着いた緑の松や、 実はよく見ると、その中に鶴が刺繍されているという レトロ感たっぷりの昔の丸帯です。


この丸帯昔よくあった昼夜帯と言われるもののように、表も裏も 締められるように仕立てられていました。 裏側の模様は 勇壮な白と銅色の鷹と思われる鳥が 躍動感たっぷりに 描かれた刺繍の 袋帯です。


大変綺麗な状態で残っていて、 折じわもほとんど無く汚れもなく、 奇跡的に綺麗でした。


今日はそんな レトロな丸帯を、 青色の暖かな紬の訪問着と合わせてみました。


紬はあくまでも 普段着ですので、 本当は真綿紬系の訪問着というのも 少々戸惑いがあります。格式のある場所に着ていくのとは違うものになるかと。


半襟は白の刺繍にしましたが、 帯あえてレトロな丸帯を合わせてみました。


そして履物も草履ではなく、 普段使いの二枚歯の津軽塗の下駄にしました。


出かける前に玄関で姿見を見た時に、 三足の草履を合わせてみましたが、 どこかチグハグで しっくりきません。 訪問着ではありますが、真綿紬のような柔らかく節のある紬でしたので、足元は白足袋としたものの、下駄が一番すんなり収まりました。 出かける前に最後の履物が決まらないと、 台無しだとよく思います。


及ばずながら、深川の粋な姐さんの雰囲気になれたらなぁ、と思いながら合わせてみました。


何人かの方に声を掛けられまして、私より帯や着物が喜んでいると思います。


おまけ、実はこの紬の訪問着、身幅も身丈もとても小さいのです。前幅が22.5㎝、後幅が28.5㎝、たぶん作られたのは尺で換算したのではないでしょうか。身丈もギリギリおはしょりが取れる短さなのですが、何故か裄は長かったのでカバー出来ました。左右外側に落とせるんですよね。後幅もやや広かったのも助かりました。ただし前幅が特に細い着物は太られないので注意しなければなりません(^_^;)。

古着の着物は工夫しながら着なければならないので、とても勉強になります。皆様も着物どんどん着てみてくださいね。実はこの丸帯も 結構緩めに締めているので一日中締めていても疲れないんですよ。柔らかな丸組紐でギュッと締めているだけです。帯枕無しの銀座結びです。






前幅が細い割には意外と後ろが広くて余っています。座るには楽ですが。