そこつ者、守り神と遭遇する | 風月庵~着物でランチとワインと物語

風月庵~着物でランチとワインと物語

毎日着物で、ランチと色々なワインを楽しんでいます。イタリアワイン、サッカー、時代劇、武侠アクションが大好きです。佐藤健さんのファンで、恋はつづくよどこまでもの二次創作小説制作中。ペ・ヨンジュンさんの韓国ドラマ二次創作小説多々有り。お気軽にどうぞ。

一昨晩の事だった。夜も更けた頃、また月を見ようと外へ出た。あいにく雲が厚くなり、満月はやっとのことで顔を出す程度だった。幾らか眺めた後に家に入ろうとすると、玄関先に何か大きなものが置いてある。外灯はついているが逆光でよく見えず、厚い雲で月明かりも用をなさない。

何だろう、さっきは何も無かったような。

初めは大きな枯れ葉が飛んで来たのかと思った。しかし風一つない。何の疑いも持たず、横目で見下ろしながら玄関(風除室)の引き戸を開けた時だった。

グロテスクな塊が小山のように盛り上がっている。
「うん?」
目を凝らして見ると…

「ガマガエルだ!」
驚きはしたが悲鳴は上げなかった。ガマガエルは以前より家の庭にいたが、アパートを建ててから、小さな庭の一角で、ひっそりと緑の中にいるのを見たことがあるくらいだ。

それが今夜はアスファルトの上に這い出してきて、それも玄関のど真ん中にドンと鎮座している。

恐る恐る、そろそろと、少しだけ引き戸を引いて、素早く玄関の中に入った。

風除室の中からガラス越しに、ガマガエルの様子を探る。

とりあえず写真を撮ってみようとしたが、暗くてよく写らなかった。それに守り神をむやみに写真に撮ってもいいのかな、と及び腰になっていたのもある。

それより何より、私はガマガエルに気づかず、引き戸を開けて外へ出たことになる。

ひゃ~冷や汗が。ガマガエル、踏んづけなくて良かった。

ガマガエルはその後も玄関の前に、ドッカと腰を下ろして、動く気配も無かったが、朝になると姿を消していた。

ガマガエルは家の守り神とも言われています。実際に床下でムカデやゲジゲジを食べて撃退してくれるので、確かに家の守り神なんだそうです。

満月のパワーに導かれて姿を現したのかな。それともペ・ヨンジュンさんの誕生日をお祝いしに出てきたのだろうか。

★一応、写真。
目を凝らすと、うっすらと。角度によって塊が見えるよ。
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