日本一の歓楽街と謳われる歌舞伎町にある風俗店「深海魚」。
そこで一人の娘と知り合ったのは2019年の夏だった。
エキゾチックな顔立ちに無邪気な可愛らしさ、そして儚げな雰囲気をあわせ持つ不思議な娘だった。
「れいら」と名乗り、少し怯えるようなしぐさが新鮮で、女優になってもおかしくないほどの美貌に見惚れてしまった。
初対面では擦れてない初々しさが強烈に印象に残ったが、それは最後まで変わらなかった。どちらかというと素人っぽく、俗な言い方をすると恋人のように寄り添ってくれるスタイルで、制限時間がアッと言う間に過ぎてしまった。有体にいうと、虜になってしまったのだ。自分と同じような客が多いのだろう。あっという間にナンバーワン、店の看板になっていった。
その後は月1回のペースで彼女に会いに通った。徐々にプレイを目的にするより、会話や雰囲気を楽しむといった感じになっていく。彼女はそんなやりとりに嫌な顔一つせず付き合ってくれたと思う。
残念なことに、れいらは2020年3月で引退してしまった。引退の話は前から聞いていたので、覚悟はしていたが、実際に店のHPからもプロフィールが消されると、心に大きな穴が空いたようだ。
自分はやはり惚れていたのだと思う。あんな女には滅多に会えないだろう。
この後の人生、どうか幸せになってほしいと願う。