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劣化ウラン弾-3

ウランの半減期は数億年。吸引した量によっては体内に入っても一度を核分裂することなく人間の方が寿命を終える可能性もある。その程度のものであり、命中した時に核分裂を起こすものではない。ただ比重が大きいので弾頭として使われているだけだ。現在でも劣化ウラン弾と奇形児の因果関係については不明な点が多く、被害の多くが戦時下の途上国であることからサンプルの収集も困難だそうだ。このような状況の下で「劣化ウラン弾=奇形児が生まれる」と決めつけた動画を制作するというのは、やはり無責任と言わざるを得ない。恐らく「劣化ウラン弾=奇形児が生まれる」というのが正解かどうかは今の時点では分からない。しかしそういった動画を見た人がまた「劣化ウラン弾=奇形児が生まれる」と信じてしまうのでろう。劣化ウラン弾は兵器であり、使わないに越したことはないのではあるが、劣化ウラン弾よりもはるかに大きく環境や人体に影響を及ぼすのは化学兵器である。劣化ウラン弾が標的に命中すると燃焼して酸化ウランとなり空気中に拡散し、その空気を吸引した人間が内部被曝をするということになる。

困った人たち

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劣化ウラン弾-2

動画を制作、編集してYouTubeにアップするのはいいが、何の裏付けもなく、ただただ恐怖心を煽ることで、アクセス数を競うような行為は控えるべきだろう。フィクションであるならそう明記すべきだし、誰が見てもそれと分かるような編集にすべきだろう。といってもYouTubeを見ていると、制作者自身が「劣化ウラン弾=奇形児が生まれる」と信じ切っているようでもあり、その危険性をより多くの人に知らせなければ…という一心で真面目に作っているようにも思える。つまり多かれ少なかれ飲料水や食物に含まれる有毒物質の影響もあるはずだ。紛争地域では油井が破壊されて多くの化学物質が飲料水に流れ込んだり、食物に付着したりしている。毒性の化学物質は体内でも化学的に作用するので放射性物質がDNAを破壊するよりも、よりダウレクトに遺伝子に影響を与える。放射線による影響はヨウ素131による甲状腺ガンの発症以外は、確実な裏付けはとれてないと言われている。セシウムもストロンチウムも、どう人体に影響するのかは立証はされていない。それだけ症例が少ないということになるし、胎児に及ぼす影響というのも解明はされていないようだ。

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劣化ウラン弾-1

YouTubeで奇形で生まれてくる子供の動画を色々と見ていて思ったのだが、あまりにいい加減なものが多い。チェルノブイリの事故も、イラクでの劣化ウラン弾の使用も、ベトナムの枯れ葉剤も、全て奇形児に結びつけるような編集になっている。何が原因で生まれたのかは専門家でも特定は難しいはず。奇形の多くは妊娠中の薬物の使用が原因であるとも言われている。実際に東南アジアやアフリカでは妊娠中の誤った薬物の処方によるものが多いらしい。日本でも六価クロムや有機水銀による環境汚染は過去にあった。現在の新興国も産業の発展と環境の安全が必ずしも同時進行はしていないので、日本が過去に経験した「公害」なるものが存在している。

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