速報! 6年連続 全国新酒鑑評会金賞受賞!~ 佐渡の蔵元ではたらく酒づくり職人(の一員)のブログ | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥
Weblog of fellow who works at continuous winning gold prize sake brewery for 6years
   

  
   
                                   
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   http://www.nrib.go.jp/index.html

   
   
日本全国の蔵元が、その年の酒づくりの出来栄え、酒づくりの腕、酒づくりに懸ける命…
そういったモノを競い合うような感じになっているけど、
実際、新酒鑑評会というのは、判りやすくいうと音楽の世界でいうところのグラミー賞のようなもんで、
前年の秋に収穫された酒米が冬場に仕込まれた日本酒として、
全国各地域に2000軒近く現存する蔵元の地酒のうち、
1000点くらいが出品される。
   http://www.nrib.go.jp/kan/H17/H17moku_top.htm

   
一昨年の新潟中越地震の影響もあり、大変な苦労をしている酒蔵もある中、
新潟からは、今年も40軒以上の蔵元から新酒が出品された。
   http://www.nrib.go.jp/kan/H17/H17_p5.htm

   
そこに出品される酒というのは、そのほとんどが、
山田錦【やまだにしき】という高級酒米が使われた吟醸酒が主流になってる。
普通では手に入らないような限定生産の高級酒。
6年連続で金賞を受賞できた蔵元は全国でも少なく、
過去の連続受賞蔵も含めて新潟では2軒のみ。
佐渡は、現在6軒中、一軒だけ。(昨日の午前10時に発表
   
そこで、冬場の仕込み時期だけ働かせてもらっている俺としては、
世界中で、日本酒というモノをつくっているのは日本だけなので、
この時期、佐渡の島民が堂々と胸を張って自慢できるのは、
この蔵元 (真野鶴)の酒が、日本を越えて世界にも認められているという事実。
そのことをもう少し、今の地元民の方々も理解、認識した方がいい…と思う。
エールフランスの専用機内酒をはじめ、
ドイツ、ロサンゼルス、上海…と、拡く海外にも輸出されてる。
成田空港の国際免税店(全日空商事)にも、そこでしか買えない限定吟醸酒が置かれている。
杜氏さんと蔵がしらがお薦めの純米酒も、
都内の各有名デパートにも置かれているので、
知っている人もいると思うけど、
つくりに携わる者としては、そういう“ブランド化”されてしまうことも、
最近まで、カップの地酒が巷で流行っていたことも、
ほとんどまったく気にしてない。
確かに、過去の越後にはない快挙として連続金賞受賞蔵ともなると、
会社の社長も喜ぶし、「うちの店に置かせてくれ」という問い合わせも多くなったので、
ほかの蔵元にも妬まれるほど有名にはなってきた。
それでも、“いいモノ”をつくるという、その根底には、
会社の業績のため、栄光のため…というより、
毎年の酒づくりが、とにかく自分自身との闘いでしかない。
また、そういう職人の姿勢がしっかりしてないと、全国で勝負はできない。
6年連続金賞受賞という栄誉の裏側には、
杜氏さんと蔵がしらの酒づくりに対する、そういう意気込み、と据わった根性がある。
   
まだ3年余りだけど、自分自身、その“つくり”に携わっていてそう実感している。
だからこそ俺は、
「う~ん、キース・リチャーズにも呑ませたい」
とも思うし、身近なところでは、実際に、
伊丹哲也 さんにも確かめてもらった。
「本腰の入った味わい…」
という感想だった。
   
町の酒屋、酒蔵なので、昔でいうところの普通の一級酒、二級酒の生産量が多いけど、
吟醸酒も純米酒も、すべてにおいて、地元の井戸水で仕込み、
山田錦という関西地方で生産される米以外は、
五百万石【ごひゃくまんごく】という酒米。しかも佐渡で収穫される米を使ってつくっている。
8人で。
また、夏場までに、そのほとんどの酒を“火入れ”して瓶に詰めるという作業もあるので、
工場の従業員の方々がいないと、一般の人の手元に届く商品にはならない。
これもまた大変な作業だ。
ラベルの位置も、包装資材の扱いも、すべてにおいてパーフェクトな仕事が要求される。
蔵元は年中無休。
酒を「元日に欲しい」という人も、今まだ世の中にはいるので、蔵元に休みはない。
そういう一年を通して、今の俺は、10月から3月までの半年間の契約雇用だけど、
その生産から販売、その後の顧客対応に至る一連の“酒づくり”の仕事を
佐渡に来て5年の間、いろいろと教えてもらった。(最初の3年近くは販売担当者だった)
   
そう考えると、この佐渡に移り住んでから今日に至るまで、
自分の子供(一龍)の成長と平行して、酒という生き物を常に肌で感じながら過ごして来た。
しかも、連続金賞蔵。
   
こりゃぁ、バーボンなんて呷ってる場合じゃないな。
名前だけで売れてるようなワインよりも旨いしな、佐渡の地酒は。
   
   
   
   

“Mind Resolve”とぎれたものをつなぎあわせたい

この時代に生きるか死ぬか。本来の自分自身、獲り戻してみようぜ。

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