続・破壊の季節
太陽を周る勢いが衰えて行く地球
どの國も自分の周りの何処といえども世界は闇に包まれる
この手を摯り 導いて欲しい
砂漠より保証ある地へ……
破壊された山々と岸辺 無風の土地に油の澱み
争いや憎悪 自惚れや権利の要求が間接的な殺戮と共に未だ世界に君臨する
水辺を覗いても本当の自分の顔は歪んでいて見えない ……決して視えない
逃げれば逃げるほど生涯の価値は偽りの幸福でしかない
自分が生きていることが自分だけの力ではないと気づいていたなら
この季節の揺ぎは誰にも訪れなかったかも知れない
太陽の煖かさも 水も 空気も 大地の恵みも
すべての光と熱と生命に吹き込まれた力が今日の世界を動かす
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草が飃に吹かれる時は雨を俟てば善い
雨が地に降り灑ぐその匂いを嗅いだ時には雲の動きを信じれば善い
雲が西の空で濂く千切れはじめた時
夕映えの虹に眼を霞めることもない
なぜなら 次の朝 誰が目覚めようとも目覚めまいとも
太陽を取り巻く星の動きは停まることはない
永遠のものを知り得る者が永遠の魂の恵みの中で春を邀える
太陽を周る勢いが衰えて行くような地球の有様
どの國も自分の周りの何処といえども世界が闇に包まれる今
この手を握り 導いて欲しい
夜の砂漠より保証ある場所へ
どうか……
taken from ”BAD LIFE ”
95'may13th , 96'march & april17th