キミはすこやかに寝息をたてている。オレは優しく彼女の髪を撫でた。時計を見る。いつもより早い時間に目が覚めたようだ。もう一度眠りにつこうか?いや。思い直しベッドからそっと抜け出した。‥つもりだったが「おはよう」彼女が声をかけてきた。起こしてしまったようだ。「まだ少し早いんじゃない?」「そうだけど‥キミはまだ寝てていいよ」「いま珈琲をいれるわ」ありがとうと言いながらオレはシャワーを浴びにバスルームに入った。熱いシャワーが少しだけ残った眠気を覚ます。「パンで良かった?」ミシュスが声をかけてくる。「ああ。すぐいくよ」バスルームの扉を開けると彼女はトップに餌をあげているところだった。「オレたちより先に飯にありつけるなんて、たいそうなネコ様だな」笑いながら言ったつもりだったが彼女は慌ててもうすぐパンが焼けると言ってきた。キッチンの窓からさす朝日に彼女後ろ姿の栗色の髪が輝く。白い光りがまぶしい。オレは彼女の髪が好きなんだと再認識した。振り返る彼女の顔が…。?!くそっ!夢か?こんな時に!急な旋回に一瞬
気を失ったのか。耐Gスーツがあっても少しは足下に血がさがる。普段はこれくらいで、こんな事にけっしてならない。一瞬の隙が命取りになる。いつもと何かが違う。嫌な予感が頭をよぎる。いや‥ミサイルリリースの安全装置を外しながらオレは心の中で叫んだ。捕まえたぞ!