ゆるゆると出航するその時間が好きです。

出航30分くらい前にエンジンに火が入る、というかアイドリングが始まるのですが、その振動も格別です。

 

タグボートにエスコートされてベイブリッジに向かっていると、なにやら野外ライブの音響テストのような音が聞こえてきました。

こんな所でライブ?

ここは山下ふ頭だよね?港湾の縄張りでは?と思って見てましたけど、あれはもしかして噂のミセス・グリーン・アップルだったのだろうか。

金曜日でしたので、違うかもしれないけど。

 

夕食が2回目なので、ご飯の前にプロダクションショーがありますが、今回はパス。

パームコートでバンドがいい感じの音楽をやっているので、それを聞きつつアルコールを飲んだり、夕陽を眺めたり。

 

 

富士山だって見えますよ。

富士山、なんかすごい雲がかかってますが。

 

夕食のドレスコードはカジュアルですが、それなりの格好はします。

 

夕食はメインダイニングで頂きます。

スイートのお客様は専用のレストランです。

ここだけの話、専用のレストランは11階なので、天気が悪いと揺れます。

ご飯どころではないです。

負け惜しみではないです。

船は下の階ほど揺れないのです。

 

夕食です。

 

 

アミューズから

焼きナスのクーリ 鮑とオクラ 

鰹出汁のジュレで旨味を堪能していると下の方に濃厚なバターの風味が。

む、コレは!と思える美味しさ。

 

 

 

平政のマリネ カタルーニャ風 

カタルーニャが何かわからない。

しかしヒラマサが美味しい。よくシメてあります。

ソースいらないくらい。でもソースも美味しい。パンにつけて食べたい。

ただ何味か聞かれたら答えられない。

豆のペーストなのかな?

 

 

 

帆立とマッシュルームのロワイヤル 

ロワイヤルが何かは解らないけどこれは美味しい! 

スープの中にあん肝かな?フワフワで濃厚な美味しさのすり身みたいのがいます。

帆立よりもこちらが主役になってる。

三つ葉の風味がまたいい。胃袋の余裕があったら、おかわり欲しい。

この辺りでパンが出てきます。バターが写ってますね。

パンはふわふわのブールとバケットです。

 

 

 

鰹の瞬間揚げ 青紫蘇のソース 

飛鳥Ⅱのダイニングは加熱器は全て電気です。

揚物は陸で揚げて、船の厨房で仕上げをしている時もあるのかな?と思う時があります。

船内で揚げると、温度のせいか、ちょっと違うんですよね。

 

で、鰹は鰹でした。カリッとしてました。

ソースはシソ感少なめで優しいお味。付け合せのきゅうりが出汁で漬けてあって、玉ねぎのマリネも美味しい。

 

 

 

黒毛和牛のグリエ 

鉄板ですね。ミョウガと香ばしく焼いた枝豆で夏のアレンジ。

美味しい。和牛が溶けていきますわ。

 

 

 

スイカとベリーのガスパチョ ルッコラのアイス 

棒がついてるデザートにハズレなし。なのですが…アイスは攻めてきました。

ルッコラの葉っぱぽさ全開のアイスです。食べるうちに青臭さは慣れてきましたが、次は選ばないかな。白いクリームはチーズクリームです。これは普通に洋菓子の味。

スイカと一緒に食べるものではない。

スイカはそのままが私は好きです。

 

 

 

食後のコーヒー。飛鳥チョコを添えて。

 

このチョコ、下船日に10箱限定で売り出されるやつです。

3個で2,268円(税込み)

味わって食べますよ。

 

コーヒーが入っているカップは紅茶兼用なのですが、この飲み口の広いタイプがなんか好きでして。飲みやすいし。

リドだとマグカップになるし、豆も違うんですよね。

 

お腹が一杯になると、もう21時です。

 

さて、どうしようか。

カジノ行こうか?と思った所、ちょうどこの日は新月。

突如、船上星空観賞会が開催。

12階デッキに集まって、照明を消して星空を鑑賞します。

元エンターテインメント部門だった人が、コロナ渦に昇進して、陸でいう所のホテルの支配人クラスに出世してしまったのですが、その方が解説係です。

レーザーポインターを使って「あれがベガ、アルタイル、デフネ・・・」と説明してくれます。

一昨年もあったので、わりと定番の催し物ですね。

 

真っ暗な海で見上げる星空は、天の川までよく見えます。

個人的には山の上の方が水蒸気がなくてくっきり見える気がするのですが、山の中はいろいろヤバいですからね。

海の上の方が安心して見れます。

その星空なんですが。

 

 

うん、写真にするとこんなもんです。何も写っちゃいない。

肉眼だと流れ星もよく見えました。

初日の夜は、まあこんな感じで。