乾太くんの排気音には完敗いたしましたが、そこで立ち止まってしまっては私の物語は進みません。
少年漫画では、主人公は最初負けるのです。
そこから這い上がっていくのです。
そして中盤以降は負けません。仲間はバタバタ死んだり、体を欠損したりしますが、主人公は強敵を倒していきます。
最近、良い言葉を聞きました。
「戦争に負けても、私は負けてない」
ガンダムにはいくつになっても学びがありますね。
そんなわけで、私もフィルターボックスの騒音に挑みます。
我が家の第一種換気のフィルターボックスは、寝室の昭和なクロゼットの中にあります。
何度見ても納得が出来ないし、引き渡し後1年半たっても、未だ存在を許せていない。
外から給気した空気がこの中に入ります。
網戸よりやや細かい網目で虫やたんぽぽの種や土埃をざっくりキャッチした後、フィルターを通して綺麗にした空気が熱交換換気扇を通して温度差を緩和した後、室内に放出されます。
外気を給気する力は結構強いようで、フィルターボックスまわりはダイソンの動作音のような音がします。
うるさい。
とてもうるさい。
換気扇を動かしたままではうるさくて眠れない。
そう、ここは寝室なのです。
もっとも静かな環境を願う場所なのに、我が家で一番煩い場所なのです。
換気扇がずっと動いているトイレよりうるさいのです。
たまりかねて夜間はスイッチを切りました。
せっかくつけた換気設備を止めるのは納得がいかないのですが、とにかく眠れないのでスイッチを切りました。二酸化炭素濃度も爆上がりです。
そうするとどうなるのか。
二酸化炭素が高濃度になり気絶するように眠れました。
これはまあ良いのですが、
窓が結露しました。
加湿器も使っていないのに窓枠がびっしょり。
カラッカラに乾かした方がいい新築の木造住宅です。
ただでさえ床や壁が反抗期を起こしてます。彼らを沈黙させる為にも乾燥は必要です。
泣く泣く換気扇を24時間可動にしました。
しかしうるさいものはうるさいのです。
こんな所にッ!
フィルターボックスが!
あるのがいけない!!
私はフィルターボックスを遮音シートと吸音パネルで囲う事にしました。
対・乾太くんの経験で基本装備はできました。
ベニヤ板もフィルターボックスの扉のサイズで既に裁断済です。
まず、フィルターボックス上部のでっぱりに遮音シートをタッカーで打ち込みます。
ここがまた音漏れが凄くて煩いのです。
そもそもこの中はハウスメーカー側で騒音対策を行うべきでは?
何が悲しくて新築の壁にタッカーを打ち込まなければならないのか。
図面の段階でハウスメーカーに言ったのです。
ここは絶対煩いので何か対策をしてくれと。
しかし答えはNOでした。なぜなら「型式認定だから」
型式認定は施主じゃなくてハウスメーカーを守るものなんですね!!
遮音シートでくまなく覆っていきます。
しかし遮音シートは重いので、タッカーだけだと針が抜けて落ちてきます。
一度ガムテープで止めます。
両面テープを使えばまた違うのですが、あれは剥がす時に壁紙を持っていかれるので、いくらなんでも新築の壁に貼る気持ちにはなれないです。
クロゼットの天井にも遮音シートを貼るべきなのですが、天井にタッカーを打ち込むのは本当に難しく、力が上手く入らないので諦めました。
遮音シートの上に吸音パネルを貼っていきます。
こちらは下地が遮音シートですから、両面テープでガンガン貼っていきます。
フィルターボックスの正面には防音パネルを作り、それをはめ込みます。
フィルターボックスは月に1回、中の網戸もどきを掃除しないといけませんので、取り外し可能な物を作ります。
フィルターボックス用防音パネルです。
乾太くんの経験を生かして、吸音パネル+遮音シート+ベニヤ板(4mm厚)+吸音パネル2枚重ね、の贅沢仕様です。
本当は遮音シートも2枚重ねたかったのですが、残念ながら手持ちのシートがこれで無くなってしまいました。
さて、この装備でフィルターボックスの動作音に立ち向かえるか?
換気扇のスイッチを入れてみましょう。