【階段】
我が家でもっともこだわった部分です。
希望するサイズでの設計が出来ないハウスメーカーは、その場で「ごめんなさい」でした。
階段の昇り降り。
初老夫婦にとって死活問題です。
なぜここまで階段にうるさくなったかと言いますと、
6年前に建て直した実家の階段にびっくりしたからです。
踏板の奥行き20cm・蹴上20cm
数字だけ見ると問題なさそうに見えますが、初老夫婦が昇り降りすると
「こっわ」
「膝痛い」
「これ無理」
の三銃士に行く手は阻まれました。
尚、高齢者である両親も使い辛いようで、母は1年に数回しか2階へは行きません。
高齢者に優しくない階段は却下です。
生涯スリッパ派党員の我々が希望するサイズは、
踏板の奥行き25cm以上
蹴上19cm以下
そして出てきた図面がこちらです。
正直図面を見せられても、これが昇り降りし易い階段なのか解らないのですよ。
希望のサイズはクリアしているので、あとは営業さんを信じるしかないのです。
展示場の階段サイズがわりと良かったので「こんな感じ?大丈夫?」と展示場に行くたびにしつこく聞いてました。
一度作ったらそうそう壊せないのが階段です。
見積は、屋根裏部屋へ続く階段と合わせて80万円ほどでした。
出来上がった階段です。
ああ、ゼロ段目がずれてる。
色は標準のウォールナットです。
この階段は、この階段だけは満足のいく仕上がりになりました。
非常に昇り降りがしやすいです。
足に無理がない。
スリッパをはいたまま、すとすと降りれます。
蹴上が低いので膝も痛くならない!
踏板を広くした事で、安定感があります。
メジャーがずれてますけど、蹴上19cmです。
たった1cmと侮ることなかれ。
実家と違う使い心地です。
そしてこれが断熱性能を台無しにする窓。
幅80cm×高さ195cm
ここに入れられる窓は、これか「お窓(クソ細い窓)」のどちらかしか入れられないという「型式申請これにしたヤツ、ちょっと出てこい」な仕様です。
デカすぎだろう。
この中間サイズのものは無いのか。
「お窓(クソ細い窓)」じゃ暗いし、デカすぎ窓だとUa値が動くし、
もうどうしたら?!と施主は頭を抱えているのに、営業さんはさらっと
「大変ご好評を頂いている窓でして、お勧めでございます」と言ってきたので、
「じゃあこの窓いくらか知らないけど付けてください」
となりました。
ランチメニューにデザートつけるくらいのノリでしたが、
先達の施主さん達に好評だったのが解りました。
この窓、リビングのソファから見上げると、いい具合に空が見えます。
吹き抜けがある家に住んだ事がなかったので、抜ける空間にある窓の良さを知りませんでした。
いいですね。これは確かにご好評を頂ける窓でした。
北側にあるので冬場はまじで寒いのですが、採光が安定しているので、日当たりが悪いリビングの明り取りに貢献しています。
採用して良かったです。
階段を降りてきた時の眺めです。
ゼロ段目の意味がお判りいただけますでしょうか。
ニッチなこだわりでございます。
参考までに実家の階段です。
写真の角度にも影響されてますが、勾配が急に感じます。
スリッパもはみ出る。
生涯スリッパ派党員としては、無理ゲーでございます。