間取りが決まりません。
正確には、工法の制限で、この配置しか出来ない。
その配置の中で内壁で仕切って部屋を作るしか無いのですが、
それが上手く収まらない。
何か違う。
どう頑張っても布団専用収納が無い。
寝室に隣接していたはずのウォークインクロゼットは北側斜線の影響で作れなくなりました。
在来工法なら、天井を斜めにしてクロゼットを作る事が可能なのですが、
工法の問題・・・メリットのはずの工法がデメリットになる瞬間です。
何か、何か参考になる間取りは無いか?
普通、こういうのは設計士さんからアイデアが出ると思うのですが、
このハウスメーカーは設計士さんは打ち合わせには出てきません。
設計士さんは最後に設備のチェックをするだけです。
なのでずっと営業さんと間取りを作っていきます。
そして設計士さんのチェック時に、設備の配置が大幅に変更されるのです!
今まで唸りながら作った間取りはなんだったの!?
という未来をこの時点の私達はまだ知らない。
間取りのアイデアを求めて、私達は散歩に出ました。
旧居近隣に分譲地があったからです。
何棟かの建売が完成しており、そのうち2棟は建設中でした。
暇そうに掃除をしていた営業さんを捕まえ、
「こんにちは!!素敵なお家ですね!
買えないけど見てもいいですか!」←クソでかボイス初老夫婦
営業さんは笑顔で招き入れてくださいました。
お客さんがいないブランドのお店は、興味があっても入りづらいけど、
他のお客さんが店員さんと話していたら、入りやすくないですか?
一種の人寄せ、サクラ効果です。
営業さんはこの初老夫婦がそれを担ってくれると思ったのかもしれません。
だって、最初に言いました「買えませんけど!!」
その建売群はどれも延床面積97㎡前後で8600万円ちょいですもの。
23区ですから、そんなものですね。いえ、その後も建売を徘徊するのですが、
ここが一番安かったです。
建売の間取りは、実績の積み重ねの上に描かれた英知の結晶であると実感しました。
有効活用感が半端ない。
なるほど、壁とドアはこう設置するのね。
でも、あのハウスメーカーでは出来ないね・・・出来ないじゃん!
住設を見てきてちょっとだけ知識をつけた私は「ここが減額ポイントか」と
ふんふん言いながら営業さんの話を聞きました。
ハウスメーカーの営業さんからは摂取できないネタと栄養がありました。
これに味を占めて、その後私達は次々と建売を見て回ることになります。
あの建売は2×4ではないと思うものの、在来工法より壁が薄く感じました。
それ以外に欠点は無かったですね。
建設中の物件はビルダー条件付きの土地だったのかもしれませんが、
その住友林業さんの現場から受ける凄さは、ちょっと異質でした。
燦然と輝く名入りの耐力壁。
他を圧倒する質感。
きっちり雨仕舞いをされております。
やっぱり大手ハウスメーカーは凄いな。
柱だけで格の違いを見せつけておりました。
来世があるなら、住友林業さんで建ててみたいです。