家を建てると決めたら、どこにお願いしましょうか。
後々になって思ったのですが、
希望の間取りと住宅性能は両立しない、という事です。
潤沢な資金があれば可能です。
しかし、少ない予算、小さい土地では無理。
私達は家を建てる土地がもう決まっているので、
土地探しは必要ないものの、その土地の縛りがきつかったです。
やや台形の130㎡、およそ40坪の土地。
東側に両親の家が建っているのですが、父が何も考えずにクローズ外構にしてしまった為、境界線のブロック塀の邪魔な事。北側斜線規制もある。
いっそ壊すか!と思ったのですが、その資金が勿体なかったので手は出しませんでした。
さて、間取りと住宅性能の問題です。
間取りはとても大事ですが、当時、私達には希望の間取りは無かったです。
こんな感じがいいな~と思うものはあっても、果たしてこの狭い土地でそれは実現可能なのか?
この土地での最適解はどんな間取りなのか?
そこはプロにお任せしましょうか。
住宅性能に関しては、いくつか希望がありました。
・外壁総タイル(塗り直し不要タイプ)
・外壁厚20cm以上(断熱材厚14cm以上)
・陶器屋根瓦
・太陽光パネル&蓄電池
・室内外の遮音性能に優れていること
・そこそこの気密性+第一種換気
・ZEH+獲得
まず外壁総タイルは、20年後に塗り直しとなった場合、私達は年金生活者。足場組んで200万円にもなる費用の捻出は無理。また塗り直し塗料の匂いも無理。
その為、塗り直しが必要の無いタイルで、外壁全部を覆える事が必須でした。
ここで、既にハウスメーカーはかなり絞られました。工務店さんはこの条件でほぼ脱落となりました。
外壁厚20cm以上の条件は、断熱および遮音性を求めた結果です。
壁は可能な限り厚くしたかった。
どっしりがっちりとした厚い外壁。小さい家ながら厚い外壁。
それが欲しかった。
陶器屋根瓦は、外壁と同じ理由です。
塗り直しはしたくなかったので、瓦は重いよね、重いよなーと思いながらも陶器屋根瓦を希望しました。半分は太陽光パネルになるから、大丈夫では?というのもありましたけど。
そして太陽光パネル&蓄電池。
災害時のライフラインとして、というのは建前で、今、手に入り得る最高の住宅性能をそなえた小さな家、小さな城塞を建てたい!という夫の希望がありました。
遮音性に関しては、住んでいたマンションが幹線道路に近かった為、煩かったせいです。
慣れてしまえば大した事のない騒音でしたが、まあ、煩かったですね。
人生の終盤は、静かな環境で生活したい。
遮音性を求める私達はたぶん疲れていたのでしょう。
そこそこの気密性は、マンションが第三種換気だったせいもあり、隙間風が寒かったので、こういう換気じゃないのがいいな、その為にはそこそこの気密性がある家がいいな、という事でした。
これらの条件は、まとめれば「ZEH+」が取れる家。
ZEHの性能を持つ家が欲しい。
ZEHの申請にはノウハウが必要な為、ハウスメーカーの中でも対応が難しい所もあり、ZEHを求めるのならおのずと選択できるハウスメーカーは絞られてしまうのでした。