5月9日


栃木SC 0-0アビスパ福岡





栃木戦は内容的には負けていて
引き分けで勝ち点1をなんとか掴んだ
試合だったと言えます。


そうなった原因は
選手の質やチーム力の差ではなく
順位が低く結果重視で
勝ち点を取る事に集中していた栃木と
これから先のリーグ戦を考えて
新たな挑戦を行っていたアビスパと言う
この試合の位置付けの違いにあります。


栃木はシンプルにロングボールを多用して
浦和レッズからレンタル移籍中の
フィジカル能力に優れたFW阪野に
ボールを集めてセカンドボールを拾う
リスクの少ないスタイルでした。

3連敗したあとで
結果重視になったアビスパが採用して
結果を出してきたスタイルと同じです。

これに対してアビスパは今までのように
ロングボールを使うのではなく
自分達が主導権を持って
試合を進められるように
カウンターのリスクは高くなりますが
DFラインからパスをつないで
ビルドアップするスタイルを
試していました。


今までのように守備は自陣でブロックを作り
攻撃はロングボールを多用して
失点のリスクを極限まで減らした
スタイルでは

試合の主導権は常に相手に握られますし
勝ち点3が欲しいのに
得点のチャンスも少なくなるために
勝ち切れず引き分ける試合が増えたり

相手がボールを持っている事が多いので
ブロックのスライドで走らされる時間が長く
体力的にキツい夏場や
疲れの溜まる終盤になると
今までのように1点を守り切れなくなり
1-0が1-1や1-2になってしまう
可能性が高くなるので


自分達がボールを持つ時間帯を増やして
逆に相手を走らせる時間帯を増やしたり
得点力を上げるために攻撃パターンを増やす
必要があるので
栃木戦ではあえて失点のリスクのある
戦い方を選択したのだと思います。


ジュビロ磐田戦やセレッソ大阪戦のように
相手に攻められながら守り勝つのではなく
今度は自分達が磐田やセレッソのように
守りを固めた相手と戦う段階に入ったと
言う事です。

プレーオフ圏内や自動昇格を狙うのなら
避けて通れない道です。


全ての相手が人数を掛けてパスをつないで
攻めて来てくれる訳ではないですし
ロングボールのターゲットになって
負担の大きいFW中原貴之がいなくなったら
と言う問題もあります。


結果的には失敗で
技術のある堤がDFラインにいない上に
疲れが溜まっている
ゴールデンウイークの連戦の最後の試合で
挑戦するのは厳しかったと思います。

タイミングの問題です。


栃木戦では今までのようにセーフティーな
ハッキリしたプレーが少なくなって
自陣でプレスを掛けられている中で
不用意にパスをつないだり
相手が待ち構えている所に
無理やりタテパスを入れたりして
前節戦った群馬のように
悪いボールの失い方が多くなり
準備が出来ていない段階で
カウンターを受けて
ピンチをたくさん招いていました。

群馬のように大量失点しなかったのは
アビスパの問題ではなく
栃木のアシストやシュートの精度と
プレーの判断の問題です。



主導権を握りたいけれど
だからと言って危険な場面でつなぐと
ピンチになります。

つなぐ意識は持ちながらも
セーフティーに蹴り出す場面は
ハッキリとプレーを切る

これからはそうした判断が求められます。


攻撃でもただつなぐのではなく
磐田のようにサイドチェンジで
相手のブロックを何度もスライドさせて
ゴールに直結する中央に隙間が出来たら
そこでボールを受けて使っていく

サイドから中央に目先を変えて
さらにワンタッチを入れてテンポも変えて
相手の守備の予測を断ち切り
相手の足を止める
それによって相手の寄せが遅れ
狭い中央のスペースでも
プレーが可能になる。

サイドチェンジのスピードを上げる事や
ワンタッチのタテパスの精度と
それを呼び込む質の高い動き出しなど
アビスパが取り組む課題は
たくさんあります。

サイドで起点を作って後ろの選手が
追い越す動きは増えてきましたが
そこからのクロスだけでは
得点のチャンスはそれほど増えません。

ゴールは中央にしかないので
得点力を上げるには
中央でのプレーを増やすしかありません。

サイドに当てたあと
サイドから中央へのパスの精度や
中央の受け方を工夫したり
サイドチェンジを繰り返して
サイドの選手が高い位置で受けるだけでなく
そこからボランチに戻して
ボランチが中央の高い位置で
前を向いて受ける場面も増やしていかないと
ゴールに直結するプレーも増えて
いかないでしょう。



この試合では前半に色々な事を試す
チャンスがありました。

前半は栃木が前からプレスに来なかったので
アビスパのDFラインの選手が余裕を持って
ボールを持てました。

色々な攻撃パターンを増やすチャンスが
ありましたが
栃木がDFラインを上げて
前からプレスに来ると
試合前に予測していたのか
アビスパはDFラインから
栃木のDFラインの裏を狙った
ロングボールが多くありました。

もしかしたらロングボールで裏を狙って
栃木のDFラインを下げてから
間延びした中盤を使う意図があったのかも
しれませんが
栃木はDFラインを下げていたので
あまりスペースがなく
ロングボールはつながりません。

アビスパは35分くらいから
DFラインでサイドチェンジを繰り返して
自分達でリズムを作り始めますが
そこから中央に良いパスが入らず
中央でワンタッチで使うなど工夫もなく
サイドが高い位置で持つとタテの突破や
クロスばかり狙っていて
ブロックの外側をなぞるだけで
なかなか得点には近づきません。

サイドで受けてドリブルで局面を打開して
中央に入って行ける金森を
連戦の全ての試合で先発して
コンディションが悪そうだった城後と交代で
後半の頭から投入しても
面白かったと思います。



栃木もFW阪野にロングボールを集めますが
チャンスにつながらず
両チームともにブロックの外側しか使えない
チャンスの少ない前半になりました。





後半になるとアビスパはDFラインから
ビルドアップしようと試みますが
後半は栃木が高い位置からプレスを
掛けて来たので
アビスパのDFラインの選手が慌ててしまい
パスミスを繰り返し
それを栃木にカットされて
カウンターを受けてピンチを招きます。


47分グァンソンがワンタッチで
ボランチの鈴木惇を狙ったタテパスを
本間がカットしてタテにドリブルして
グァンソンを引き付けてから空いた
その左サイドにフリーランニングしていた
小野寺に何でも出来る
完璧なパスを送ります。

パスが少し短いとカウンターのスピードが
止まってしまいますし
長いとサイドに流れクロスしか選択肢が
なくなってしまいます。

小野寺がカットインして
GK神山の逆を突いてニアにシュートを
打ちますが
神山が重心は逆のファーなので
下半身を使って飛べないので
そのためなんとか身体を倒して右手で弾いて
上半身だけでセーブします。


54分濱田のトラップが大きくなり慌てて
左サイド阿部にパスを送りますが
それを狙っていた本間にカットされ
カウンターを受けて
最後は中美にシュートを打たれた場面も
つなぐ意識の強さから招いたものです。


カウンターを受けて
DFラインが下がってしまい
前からプレスを掛けてパスコースを限定する
事が出来ないので
逆に栃木に
ボランチ本間と小野寺が1度ボールを受けて
末吉と鈴木惇を前に引き出されて空いた
その裏のスペースを使われて
そこをカバーするために出て来る
グァンソンが空けた右サイド裏のスペースを
使われてしまいます。

末吉と鈴木惇の裏を中美や阪野に使われ
グァンソンの裏を
逆サイドから斜めに動いた廣瀬や荒堀に
使われていました。


パスミスからカウンターを受けて
自分達の守備の形を崩し
攻撃を受ける悪循環が続きます。

後半はアビスパがロングボールで
栃木のDFラインの裏を使わないので
栃木はますますDFラインを上げて
前からのプレスを強めて
パスをつなぐスペースとコースを消して
アビスパのパスミスが目立ち
ボールが前に出ていかない状態で
攻撃が停滞してしまいました。



後半のピンチは
栃木のミスに助けられましたが

アビスパが
守備のチームから攻撃のチームに変わるには
つないでボールを大事にする所と
セーフティーにプレーを切る所の判断が
出来るようになる必要がありますし

攻撃ではブロックの外側を使いながら
中央を使うアイデアと精度が足りません。


今の所は金森がサイドで受けて
ドリブルでカットインするしか
相手の中央を使う方法がありません。


攻撃のパターンを増やす事と
試合の主導権を握る戦い方をする事は
避けては通れないので
タイミングは良くなかったですが
挑戦は諦めずに続けていく必要があります。

序盤の3連敗中にやって失敗した事の
再チャレンジと言えますが
内容が悪い中で失点を0に抑えた事は
評価出来ます。




栃木の本間と小野寺は優れたボランチです。

ポジショニングが良いですし
本間の予測能力の高さは素晴らしく
こぼれ球などこの試合で重要な部分で
効いていました。

欲を言えばもっとバランスを崩してでも
前に出ていかないと栃木の得点のチャンスは
増えていかないでしょう。


阪野はフィジカル能力がとにかく高い選手で
高さ強さではJ2でずば抜けています。

運動量も多いですし守備意識も高い
ドリブルで仕掛けられますし
能力的な部分ではJ1でも
十分通用するでしょう。

あとはそのフィジカル能力を活かして
作ったチャンスを
駆け引きやシュートの精度や
プレーの判断などを向上させて
得点につなげられる事が求められます。

もし来年酒井が新潟に戻るようなら
獲得を考えてもいい将来性のある選手です。









5月6日


アビスパ福岡4-1ザスパクサツ群馬




5分鈴木惇、22分中原貴之、26分城後、

40分松下(群馬)、55分阿部、





群馬戦はアビスパが目指している
こうやって勝ちたいと言う戦い方を
見事に実践できた試合でした。


群馬は守備はブロックを作って
前からプレスを掛けてこない
攻撃はロングボールをあまり使わず
DFラインからビルドアップして
足元のパスをつないでくる
開幕3連敗していた頃のアビスパと似た

現在のアビスパのスタイルに
1番ハマる相手だったと言えます。



群馬のパスミスや
アビスパのブロックの中央に強引に入れた
タテパスをカットしてから
カウンターを仕掛ける形が
前半から何度も見られました。


先制点につながる金森がCB青木に倒されて
ゴール前でFKを得た場面は
プレスの無い中で濱田、堤が余裕を持って
サイドチェンジしてフリーの阿部から
精度の高いボールが金森に出た事で
生まれたものですし

2点目の
中原貴之のヘディングゴールの場面も
群馬のパスミスを末吉がカットした所から
始まります。

3点目の城後のゴールも群馬のパスミスを
鈴木惇が拾った所からです。




得点シーン以外にもパスカットからの
カウンターのチャンスは
たくさんありました。

19分亀川が左SB川島と競り合いながら
CKを獲得した場面も
群馬のボランチのアクレイソンから
末吉が中盤でボールを奪った所からですし

21分の城後のミドルシュートの場面も
右SB久富が末吉のプレスを受けて
強引にFW野崎に出したタテパスを
堤がカットした所から始まります。




群馬の選手の中には群馬もアビスパも
守備が固いチームで先制点を奪った方が
相当有利になると言うイメージがあった所で
始まったばかりの5分にFKから鈴木惇に
先制点を奪われてしまい
早く取り返そうとして慌てて攻め急いで
中央にタテパスばかり入れて
偏った攻撃になってしまったのかも
しれません。


群馬の服部監督はハーフタイムに
ロングボールで裏を使えと
指示が出ていますし
後半に多少シンプルになった戦い方を見ても
開始早々の失点によって本来の戦い方とは
違うものになってしまい
ハーフタイムまで修正出来ないまま
失点を重ねてしまい
プランが壊れてしまったのだと思います。




守備に重点を置いているアビスパにとって
得点力は課題でしたが
群馬戦では良い守備から良い攻撃を実践して
前半の早い時間帯に追加点を奪う事が
出来ました。

アビスパにとって大きな前進です。


また開幕はケガで出遅れましたが
最近調子の良い金森が相手をドリブルやファーストタッチで1人かわして
局面で上回ってくれたので
他の選手もその分有利な状況で
プレー出来た事も大きかったと言えます。




5分の1点目
鈴木惇が中央ゴール前からのFKを
直接決めた場面は
もちろん鈴木惇の技術が生んだゴールです。

開始早々だった事もあって
プレッシャーも少なく
良い状況で蹴る事ができたと思います。

逆にGK富居は気を配らないといけない事が
多過ぎて大変だったはずです。

右足の末吉もいると言うだけでなく
中央左よりのあの位置でもゴール前なので
左足の鈴木惇でもニアもファーも狙えますし
飛ぶ壁の下を狙う事も出来ます。

ゴールに近いので可能性が高いのは
末吉がGKがボールの出所を見るために
壁を空けている部分を狙ってファーに
低く速いボールを
アウトに掛けて蹴ってくる事です。

実際には左足の鈴木惇が近いので壁を越えて
ゴールの枠に飛ばすのが難しいニアに
あえて蹴ってきました。

まずGKとの駆け引きで有利になり
GKの反応が少し遅れます。

その難しいニアを1度ゴールの枠を外側に
外してそれから巻いてラインを割る直前に
ゴールの内側に再び入ってくるような軌道で
決めました。

近いのでボールスピードはいらないと言う
長所を最大限活かし裏を掻き
1度枠の外側に出す事で少し距離を伸ばして
壁を超える高さまでボールを上げながら
落とすためのコースを確保した素晴らしい
キックでした。




22分の2点目の場面は
アビスパが理想の形でボールを奪い
しっかりとビルドアップして
それぞれの選手が長所を存分に発揮した
素晴らしいゴールです。

プレスを掛けミスを誘いボールを奪ったあと
1度DFライン堤に落とし落ち着けながら
鈴木惇が下りて来てボールを引き出し
右サイド末吉にサイドチェンジします。

前を向いて受けた末吉から
左サイドから中央に入って受けに来た金森に
タテパスが入ります。

サイドチェンジでボランチのアクレイソンが
タテパスのコースを切れず
金森を見るべき右SB久富は
鈴木惇のサイドチェンジの間に
左WB阿部がすでに高い位置を
取っていたので付いて行けず
金森がフリーでドリブルでカットインして
さらに中央に入って行きます。

金森がアクレイソン、松下の両ボランチを
華麗なドリブルでかわして
右サイドにサイドチェンジします。

右サイドの広いスペースで右WB亀川が
フリーでボールを受けますが
これは金森の中央へのドリブルに対して
群馬の選手が中央に引き付けられたのと
金森がドリブルしている最中に
城後が右サイドから斜めの動きで
中央の裏に抜ける動き出しがあったので
群馬左SB川島が中央に引き付けられ
左サイドの亀川に対しての寄せが
完全に遅れてしまいます。

フリーの亀川が余裕を持ってファーに
クロスを上げます。

ニアで城後に対してCB青木、
城後の後ろにCB乾がいて
ファーをケアすべき右SB久富は
亀川にボールが出たタイミングで首を振って
阿部がエリア内中央に上がって来ているのを
確認しているので前に入られないように
中央に絞るしかなく

結果的に金森が受けましたが
末吉のタテパスを受ける動きで
1度下りて左サイドに出てからファーに
入って来た中原貴之が完全に
フリーになっていました。

久富と阿部が競り合って抜けて来たクロスに
中原貴之がフリーでヘディングして
右サイドから左サイドに振られた
GK富居の逆を突いてファーに流し込んで
ゴールを決めます。

ボールと人がよく動きドリブルで
相手を上回って個の力も取り入れながら
組織的に崩した良いゴールでした。


また開幕戦は
試合中にあまり指示を出さなかった
井原監督が最近は試合中に
大声で1つ1つ細かいプレーを指示していて
この試合もゴールしたあとの時間を活かして
1点目はコ・ジュンイを
2点目は末吉を呼んで指示を伝えていたのも
印象的です。




26分の3点目はサイドを使った
カウンターの見本のような得点です。

群馬のパスミスを拾った鈴木惇が速い判断で
こちらも速い判断でバイタルで受ける
動き出しをした中原貴之に
タテパスを送ります。

この鈴木惇と中原貴之の
速い判断によってこのあとのプレーが全て
アビスパに有利に働きます。

まず中原貴之に対して
寄せたCB乾が遅れて
フリーでワンタッチで
左サイドの金森に落とされます。

乾が慌ててしまい
その後金森の足下に遅れて飛び込みますが
金森に中央へのパスと見せ掛けての
切り返しであっさりかわされてしまい
そのまま金森がタテにドリブルして
ボールを運びます。

このタイミングで城後が
ゴール前に上がって行きます。

右SB久富が上がっている状況だったので
フリーの金森に対してアクレイソンは
中央のコースを切って併走する事しか
出来ません。

このタイミングで
鈴木惇より後ろにいた阿部が
物凄いスピードで左サイドを掛け上がり
金森をサポートします。

金森が中央にカットインする姿勢を見せて
時間を作って相手を引き付けてくれたので
阿部がトップスピードで追い越したあと
金森からフリーでパスを受けます。

本来であればCB乾が金森のマークに付いて
戻って来たアクレイソンや久富に受け渡して
阿部の対応に行けたのですが
乾は飛び込んでかわされていたので
左サイドの人数が足りず
阿部はフリーでボールを受けて
余裕を持ってプレー出来ました。

攻撃の始めに
鈴木惇と中原貴之の速い判断があったので
金森が城後と阿部が上がる時間を作っても
まだ群馬の選手は戻りきれていません。

後ろ向きでの守備になり
その分不利になります。

フリーの阿部が駆け引きでクロスに対して
ニアではなくファーにポジションを取った
城後にGKとDFの間を通す速くて低い
ピンポイントの最高のクロスを送ります。

得点の半分はこのクロスで決まりました。

それを城後がファーで
DFの影から抜けて来る難しいクロスを
見事に合わせてゴールに突き刺します。

そしてこのタイミングで始めに
鈴木惇のタテパスを受けた中原貴之が
逆の左サイドから
エリア内にフリーで入って来ていて
阿部が難しいクロスの判断を選ばなくても
ファーに上げれば
決定機になる選択肢を作っていました。

地味ですが1度相手から見て
完全に消えるコースで
エリア内に入って来ていて
得点の可能性を増やす
ストライカーらしい動き出しを
見せていました。



38分のPKを与えた場面は
アビスパのCKからのカウンターで
こぼれ球を末吉と競り合った
ファン・ソンスが末吉を
フィジカルで弾き飛ばし
右足アウトで左サイド裏に
ランニングしていた江坂に
絶妙なボールを送ります。

江坂がドリブルでエリア内に侵入して
カバーに戻って来た亀川が寄せた所で
江坂が中に切り返して逆を突かれた亀川が
倒してしまう形になりました。

江坂は亀川が全力で戻って来たので
追い付いてタテにのスピードには
対応出来ますが
コース変更には対応出来ないと判断して
亀川の背後にボールを置いて
中に入って右足に持ち替えて
シュートを狙ったのです。



アビスパはブロックを作って守り
ロングボールを多用して
失ってもブロックが崩れていない状況で
守備が出来ているから失点が少ないのですが

自分達のセットプレーで
シュートで終われず失ってしまうと
ブロックは崩れ人数も少ない状況で
守備をする事になり
失点が少ない理由が無くなる訳ですから
失点は増えてしまいます。

ただセットプレーは
ロングボールを多用するアビスパが
課題としている得点力を
解決するチャンスなので
人数を掛けないといけません。

実際に半分以上の得点が
セットプレーから生まれているので
この時間帯で群馬を
突き離して前半で完全に試合を
決めてしまうためにも必要だったと
言えます。

ただ、末吉とファン・ソンスの所で
少し遅らせる事も出来ず
完全に相手に上回れてしまったので
厳しい状況になりました。

そこの予測と球際の部分は
セットプレーに人数を掛けるなら
こだわらないといけない所です。




55分の4点目は逆に
アビスパが群馬の左ロングスローと言う
セットプレーからカウンターを仕掛けて
3点差を付けて試合をほぼ決めた
重要な得点でした。


こぼれ球を拾った左SB川島が
中央のファン・ソンスにつないで
フリーの状況から
アビスパのDFラインの裏を
浮き球で狙いますがミスパスになり
それを濱田がヘディングでクリアではなく
落ち着いて左サイド前線に残している
金森につなぎます。

これが無かったら金森のドリブルも
何もないので大きなプレーでした。

金森が受けてターンして
永井の軽い守備をかわして
ドリブルでカットインします。

ファン・ソンスが中央を切って
戻って来た吉濱が挟み込みますが
ファン・ソンスが引っ掛けたボールが
金森の足に当たり跳ね返って
群馬ゴールに向かってランニングしていた
城後の目の前にこぼれてきました。

城後が左サイドに流れながらエリア内に入り
ファーにシュートしてGKが弾いた所を
ゴール前に詰めていた阿部が押し込みます。

金森が濱田からパスを受けた時には
アビスパのゴール前にいた阿部が
左サイドから金森の外側を回って
城後が左サイドに流れた所で
今度はコースを変えて
城後の内側をランニングして
エリア内中央に入って来て
ゴールを決めました。

阿部のフリーランニングは
長い距離を走った事も
タイミングもコース取りも素晴らしく
目の前に偶然こぼれてきた訳ではなく
正にGKが弾いた所を狙って決めた
素晴らしいのゴールです。






群馬も後半はロングボールも織り交ぜつつ
アビスパのボランチの後ろ
3バックの前のWBの内側のスペースに
湘南から完全移籍したFW吉濱や
FW野崎、左SH江坂、
ボランチに下がったファン・ソンスなどが
入れ代わり入って行きシンプルに
ワンタッチを使い前を向いた味方に預けて
アビスパのDFラインの裏を狙う
攻撃が中心になり
何度かチャンスを作ります。

前や外からこのスペースに入って来て
パスを受けてワンタッチで崩す攻撃は
ジュビロ磐田にも何度も使われ
ピンチを招きました。

アビスパのボランチ、WB、DFの3人の
間に入って来てパスを受けられると
ファーストディフェンダーが決まらず
ワンタッチ、ツータッチくらい
自由にプレーさせてしまう傾向があるので
その間に相手のサポートがあると
パスをつながれてしまい
今後は慌てて前に出たDFが
空けたスペースを使われています。

82分の野崎が裏に抜け出て
神山と1対1になり
シュートコースを消すために飛び出した
神山の頭の上を野崎がループで浮かせて
ゴールを狙いますが
神山がなんとか左手でさわってセーブした
場面や

85分の江坂のドリブルから
ボランチの裏のスペースを使われて
吉濱がミドルシュートを打ち
それを濱田がエリア内でブロックしますが
そのこぼれ球を久富が再びシュートを打って
濱田の手に当たってブロックした場面も
同じような形です。


このスペースは本来はFWのプレスと
シャドーとボランチのスライドで
ターゲット、タイミング、コースを限定して
DFが前に出てカットを狙うのですが
磐田戦のように
相手に速くボールを動かされたり
群馬戦のように後半になって疲れから
スライドが間に合わなくなると
DFが予測出来ない
もしくは準備出来ていない状態でパスが入り
フリーでプレーさせてしまいます。

遅れてDFが寄せると釣られて
1番重要なスペースを空けてしまいますし
WBが中央に絞ると5バックのシステムだと
サイドがあまりにも薄くなってしまい
ボランチが下がって
対応出来ればいいのですが
相手のFWやSHだと自分の背中側なので
動き出し自体を把握出来ません。

このスペースは
ブロックを作って中央を固めている
アビスパの陣形の中で
1番使いやすい中央のスペースですし
これからも相手は狙ってくるでしょう。



群馬で気になった選手が3人いて
この試合は素晴らしいプレーを
見せていました。

吉濱は前半途中から入って
ピッチを幅広く動き回り
ブロックの間やサイドで受けたり
裏に抜け出したり
動き出しも良かったですし
左足のキックの精度も強さも素晴らしく
ミドルシュートや裏へのパスなど
明らかに群馬の起点となっていました。

守備意識も高いですし
サポートも良ければ周りも使えて
その上にゴールに対する意識も高く
フィニッシュにも関われて
セットプレーのキッカーとしても
使えるいい選手です。



江坂のドリブルは左右両足で交互に
細かくタッチしてボールを持ち替えながら
正確にコントロールして
相手が飛び込んだらかわされてしまうので
奪いに行けない持ち方をしていて
それでいて積極的に中央にカットインして
1人はかわせるので
確実にアビスパにとって
大きな脅威となっていました。

運動量も多いですしスピードもある
左右両足で強いシュートも打てるので
相手からするとかなり怖い選手です。




ファン・ソンスは途中からボランチに移り
フィジカルコンタクトの強さと運動量や
ボール奪取の部分で良さを発揮していて
さらに技術も高く味方の動きも見えていて
ファン・ソンスの所から
ワンタッチで何度もタテパスが出ていて
シンプルにつなぐ所はつないで
判断も良く攻撃の部分でも
期待出来る素晴らしい選手です。

守備的な仕事を任せられて
ボールもある程度捌いてくれる
ボランチが欲しいなら
獲得してもいい選手でしょう。






5月3日


アビスパ福岡1-0セレッソ大阪



12分酒井宣福(ノリヨシ)、






セレッソ大阪戦は磐田戦と同じく
格上の相手に対して
相手の攻撃の時間が長い中で
全員が守備意識を強く持ち
守り勝った試合でした。



磐田戦と違う所は
セレッソは攻撃している時の
カウンターに対する備えが悪く
アビスパがカウンターから
得点のチャンスが数多くありながら
追加点が奪えなかった所です。

同じ1-0の勝利でも
意味合いが変わってきます。

磐田戦の1-0は価値ある勝利でしたが
セレッソ戦の1-0は喜びと同時に
課題も突き付けられた試合でした。

はっきり言ってメンバーを落とした
磐田の方が
チームとして攻守に連動性があったので
力があったと言えます。

セットプレーでも
セレッソはマンツーマンで守備をしていて
磐田戦以上にミスマッチが
数多くあったにもかかわらず
1点しか奪えなかったのは課題となります。





アビスパはいつも通り5-4-1で
中央を固めたブロックを自陣に敷いて
戦います。

アビスパの守備はとにかく3バックとGKが
中央で前向きで守備ができるように
WB、ボランチ、シャドー、FWの7枚が
プレスを掛けたりコースを切る
と言う守り方です。

高さと競り合いに相当強いDFである
グァンソン、濱田、堤の3人が
ゴール前にいれば
相手がロングボールやクロスを入れても
ほとんどチャンスにはなりません。


と言う事は相手のDFやボランチから
バイタルにタテパスを入れられたり

中で質の高い動き出しがあり
そこにサイドから精度の高いパスが出たり

サイドからドリブルで
カットインされたりして

中央を使わせなければ
基本的には失点のリスクは相当低い
と言う事になります。


そして、これら3つのプレーを
DFとGK以外の7人が
献身的に動いて防いでいるために
相手にチャンスを作らせていないのです。


これがアビスパの失点が少ない
2つある理由の内の1つです。


グァンソン、濱田、堤の特長を活かした
スタイルだと言えます。


もう1つの理由は
攻撃に出た所で相手にボールを奪われて
守備の準備が整う前に攻撃を受ける
カウンターを防ぐために
失うリスクが高くなる細かいパスを減らし
ロングボールを多用している事です。

攻撃している時にブロックを崩さなければ
失点のリスクが高くなる事はありません。



これにアビスパの
もう一つのストロングポイントである
城後、金森、坂田、平井など
スピードのあるFWがカウンターで
得点してくれたら
昨年の松本山雅のようにシーズンを通して
勝ち点を積み上げていけるでしょう。


今のところフィジカル能力の高い
中原貴之と酒井が身体を張って
牽引しているので
早く負担を減らしたいですし
攻撃のパターンを増やさないと
勝ち切れない試合が
夏場に出てくるはずです。

いくら中央を固めていても
DFラインが下がって相手に押し込まれ
自陣エリア内で
DF3人がヘディングで競る状況だと
ミス1つや相手にこぼれ球を拾われるだけで
失点のリスクは高くなります。

中央を固めて守り切れるのは
ある程度DFラインを上げて
エリア内での相手のプレー機会を減らして
いるからです。


しかし相手に押し込まれていて
パスをつなげない苦しい状況でも
中原貴之や酒井がターゲットとして
クリアボールを競って簡単に跳ね返されず
そのこぼれ球を味方が狙って拾えていれば
その間にDFラインを押し上げて
再び相手をゴールから遠ざける事が
出来ます。

逆にFWがヘディングで簡単に競り負けたり
ボールが収まらないと
波状攻撃を受けて何度もエリア内で
プレーされてしまいます。

なかなか中原貴之を代えられない理由は
そこにあります。




このアビスパの固い守備を
タレントを揃えたセレッソがどう破るのか?
それが試合の見所でした。


セレッソはアビスパが中央を固めているのでロングボールも入れながら
CB山下、染谷とボランチ山口の
3人を残して7人でピッチを広く使い
ブロックの外側から攻撃して
それによって中央が空いてきたら
そこを使ってゴールに直結するプレーを
増やしていきたい。

アビスパは中央を使わせない、
細かいパスをカットして
セレッソのサイドの裏を使って
カウンターから得点したい
と言う思惑が終始続いた試合だったと
言えます。






前半の立ち上がりからセレッソは
流動的にポジションを変えながら
人数を掛けて
細かくパスをつなぎ攻撃して来ました。

これに対してアビスパは少し戸惑い
フリーの選手を作ってしまいます。

流動的に動くセレッソの選手に釣られて
中央のスペースを空けないように
指示されていたのだと思いますが
それで寄せが甘くなり
セレッソのレベルの高い選手が
フリーでプレーしていたので
危ない場面がいくつかありました。

アビスパの守備は
自分の前は警戒していますが
そのぶん自分の後ろから出て来て
ボールを受ける選手に対しては
意識が薄く寄せが遅れます。


また立ち上がりアビスパはミスが多く
入りは良くなかったと思います。

4分神山から少し苦しい状況で
ボールを受けた堤が強引に前を向こうとして
楠神にボールを奪われて
クロスを上げられた場面や

5分狙い通りカウンターに出て
人数を掛けて攻撃に行った所で
逆に北斗のパスミスから
DF山下のヘディングのクリアを拾った
MF安藤がターンしてドリブルで運び
カウンターを受けてしまい
最後は右SB椋原のクロスに左SB丸橋が
ゴール近くでヘディングで折り返した場面は
まだバタバタしていて自分達がやる役割を
実行出来ていませんでした。

攻守においてハッキリしたプレーで終わる
と言うのは今のアビスパにとって
とても大事な事です。


特にセレッソの前の2人
技術があり当たりにも強く
イマジネーション溢れるプレーが特長の
FWパブロの足元に入った時や

左FW楠神がサイドからドリブルで
カットインしたり
楠神の中央での動き出しに
ピッタリ合ったボールがサイドから
入った時に得点の可能性がありました。



しかし、次第にセレッソの攻撃が
アビスパが固めていた中央に偏り始め
パスカットや足元のボールを奪われて
アビスパのカウンターを受け始めます。


そんな中でアビスパにセットプレーから
先制点が入りました。


12分左CKを末吉が右足で
ゴールに向かう速いボールを送り
セレッソのマンツーマン以外で
ニアをゾーンで守っている2人
椋原を越えてパブロの前に落ちて来る
素晴らしい精度のボールを
パブロの前に入っていた酒井が
ニアでヘディングしてコースを変えて
ゴールに流し込みます。

ほぼ狙い通りの形だったでしょう。

アビスパはニアで密集を作って
キャッチされるとカウンターのピンチを招く
1番引っ掛けたくないGKの動きを封じて
ニアに立っている相手選手の裏で
ヘディングで合わせる形が定番です。

アビスパのCKのあとで
よく相手GKが主審に対して抑えられたと
ファウルをアピールしていますが
あれはアビスパが得点の確率を上げて
カウンターのリスクを減らすために
意図的に行っています。

相手がゾーンで守っていても
同じです。



セレッソは
ニアから椋原、パブロ、GKが
順に並んでいて残りの選手は
マークに付いています。

ニアに速いボールを送り
椋原の裏、パブロの前で
今回は酒井が合わせましたが
少しボールが伸びても
パブロの裏、GKの前で
濱田やグァンソンが合わせられますし
そこを抜けて来たボールに対しても
GKが前に出られなければ
中央、ファーで金森や城後が待っていて

末吉と鈴木惇は高い精度がありますが
少しズレてもアビスパにとっては
可能性がありセレッソにとっては守り難い
形をセットプレーで作っています。




人数を掛けた守備と
ロングボールを使ったシンプルな攻撃が
特徴のアビスパにとって
どうやって得点するのかが
最大の問題となりますが
人数を掛けて守備をしているので
流れの中で攻撃に人数を掛けると
時間が掛かりますし
カウンターで失点のリスクも増えるので
どうしてもセットプレー頼りになります。

早い時間帯にセットプレーから
難題の先制点を奪えた事は大きく
終盤になると疲れから
どうしても得点のために前に出て行ける
選手は減ってしまいますし
失ったあと帰って来られなくなり
失点のリスクも上がるので
得点のためにバランスを壊さなくてよいのは
大きかったと言えます。


しかし、基本的に相手が攻撃している
この試合で本当に危ない時間帯が
2つありましたが
その1つが
15分から30分位までの時間です。


この時間はセレッソが
素早く横にボールを動かして
アビスパのブロックのスライドが
ボールに付いて行けず
相手のサイドの選手に
スペースと時間を与え
高い位置でボールを持たれて
アビスパのDFラインが下がってしまい
ゴール付近でのプレーが続きます。


18分のスローインからの山口のミドルや
19分CB染谷のサイドチェンジから
右サイドで長谷川アーリアジャスールが
切り返してから左足でクロスを送り
エリア内でパブロがヘディングで合わせる
場面は失点の可能性が上がっていた
時間帯です。


ただセレッソは
再び速いサイドチェンジが無くなり
ゆったりボールを持って
アビスパのスライドが間に合った状態で
ロングボールや中央へのパスやクロスを使い
セレッソの攻撃の時間は長いですが
得点の可能性は低いプレーが続き
時間だけが過ぎていく
アビスパの狙い通りの展開になります。


前半の決定機と言える場面は1つだけでした
37分染谷から速いサイドチェンジで
右サイドからフォルランがクロスを送り
エリア内でパブロが相手を背負いながら
足元にピタリと収めて振り向きざまに
右足でシュートをファーに打つも
GK神山に倒れながら右手で弾かれ
ゴール出来なかった場面です。

この神山のプレーは個の力で失点を防いだ
ビッグセーブだったと言えます。


アビスパは単純なロングやタテパスには
強いですが
速いサイドチェンジからサイドを使われると
スライドが間に合わないので高い位置で
前向きで持たれて精度の高いボールを
エリア内に上げられてしまいます。

また、サイドチェンジを繰り返されると
スライドを繰り返す内に
ブロックの間に隙間が出来て中央を使われ
ゴールに直結するプレーをされる危険性が
出てきます。

1回のサイドチェンジには付いて来られても
2回目になると
付いて来られない選手が出てくるので
どうしても隙間が出来てしまうのです。



後半に入るとFWカカウが入り高さが加わり
ロングボールの多いこの試合のセレッソには
明確なターゲットになります。

またカカウは下がってゲームを作る事も
出来るので
カカウが下がって中央で受けてシンプルに
落としてサイドに展開して
チャンスを演出出来るフォルラン、パブロ、
長谷川アーリアジャスールなどが
前を向いてボールを持つ機会が増えました。

この後半の立ち上がりが
この試合2つ目の危ない時間帯です。


48分下がって中央で受けたカカウが
ロングボールをブロックの外側の
DFラインの裏に浮き球で送り
左サイドで受けた楠神が丸橋に落として
その間にカカウがゴール前に入って行き
丸橋がそのファーのカカウへ
クロスを送りますが
カカウの前で中に絞った左WB亀川が
ヘディングでクリアした場面。

50分セレッソが右サイド高い位置で
流動的に動いてボールをキープして
カカウがドリブルでカットインして
そのままミドルシュートを打ちますが
味方のパブロに当たってしまった場面などは
得点の可能性が高くなっていました。


しかし、それ以降セレッソのチャンスは
減っていきます。

ブロックの外側を使いたいセレッソは
逆サイドやDFラインの裏をロングボールで
狙いますが
ピンポイントで合わなければ
得点にはならない攻撃ばかりで
次第にフォルランやパブロの運動量が
少なくなっていくに連れて
チャンスにもならないプレーが続きます。

セレッソが
磐田のようにサイドチェンジしてあとで
ボランチの川辺や田中が中央で
アビスパのボランチの前や裏で受けて
時間とスペースが無い中央で効果的な
ワンタッチを入れて
森島が釣り出した濱田やグァンソンの
スペースにアダイウトンや太田が
フリーランニングする
連動性の高い攻撃をする場面は
この試合の中では見られませんでした。



一方アビスパもパスカットから
カウンターのチャンスは何度もありましたが
後半は疲れから時間が経つに従って
前に出て行く推進力は無くなっていきます。



しかし、セレッソも70分以降は
DFラインやサイドの深い位置から
ロングボールを放り込む直線的な
パワープレーのような攻撃ばかりで
北九州や磐田のような
サイドからタテ、タテから裏、
パスからドリブルなどの
目先を変える攻撃は見られず
最後はアビスパがゴール前を固めて
守り切る事が出来ました。






アビスパも守備に関しては
十分に形になってきましたが
この守備に人数を掛けるスタイルで
引き分けではなく
勝ち点3を積み上げて行くには
松本山雅のように
セットプレーでもう少し工夫が必要ですし
シャドーに入っている城後が岩上のように
ミドルシュートを決めたり
金森、坂田、平井がカウンターから
船山のようにドリブルで運んで
そのままシュートを決める場面が
増えてくる必要があります。

守備に人数を掛けているので
攻撃に人数は掛けられない
エリア内までボールを運ぶのが難しい
エリア内まで運んでも
エリア内の人数が少ないと得点の可能性は
少ないからです。


また近代サッカーは組織的な守備で
成り立っていて
組織的な守備には運動量が不可欠です。

例えば金森のような前線の選手が
少しスライドが遅れるだけで
ブロックに綻びが出来てしまいます。

サッカーは体力勝負でもあり夏場に向けて
こちらの体力を温存するためにも
相手の体力を削る意味でも
奪ったあとにカウンターではなく
キープするボールの運び方が必要ですし
出来ればボランチとDFラインとGKで
休むためのボール回しの技術取得が
必須になってくるでしょう。


今は結果が付いて来ていますが
これからは気温が上がり
シーズンの疲れが溜まってくると
スライドが遅れ中央にスペースが出来て
ボールにプレスが掛からず
守り切れなくなってくるので
重要な事です。