1月14日にアビスパ福岡も始動して、
雁ノ巣でトレーニングが行われているようですが、
伝わってくるプシュニク監督のトレーニングの様子を聞くと
かなり基本的な事を指導している、と言う事と
はじめから実戦的であると言う印象があります。
最初からフィジカルではなく、
ボールを多用したり紅白戦などゲーム形式にこだわったりするところは外国人監督らしいと言えます。
実戦的なトレーニング中心だと
選手の見極めや戦術の浸透などで良い部分がありますが、
選手のコンディション管理が難しくなったり
ケガなどのリスクは増えます。
前を向く、タテに入れる、アングルなど
基本的な事をわざわざゲームを止めて指導されるのは選手にとっては複雑な部分も
あるかもしれません。
子供ではない、と言う違和感もあると思いますが、
ゲームを止めて指導すると言う事は
重要な事であると言うメッセージなので
他の選手にも聞いて欲しいのであえて止めて伝えます。
トレーニングの序盤に話したり、行う事は
監督にとって重要な事なので、
アビスパの選手たちはプシュニク監督が
どう言うサッカー観を持っているのか
分かってきたはずです。
アビスパの選手に基本的な技術が足りないと言う事ではなく、
どんな選手がいたとしてもプシュニク監督の指導法として基本を重要視しているのでしょう。
このような指導法は、しっかりした選手やチームを作りますが、時間が掛かります。
今季のアビスパは、昇格が目標ではないのでスタートダッシュなども必要ないために
時間はあるので問題ないでしょう。
選手の見極めはかなり時間を掛けて行うと思いますし、
先入観が無いからこその大胆なコンバートもたくさん出てくるはずです。
今年は昇格など結果重視ではなく、育成とチーム作りが目標となっています。
しかし、「我慢」と言うのは難しいので、
サポーターも選手の育成やチームが出来上がっていく過程など
勝敗とは別の部分で楽しみを見つけていく事が重要でしょう。
例えば、今季の終盤には意外な選手が想像もしていなかったポジションで躍動している可能性もあるので、
プシュニク監督の意外過ぎる起用法なども楽しみの1つにしていけば、
意外と「我慢」も終わってみれば出来ていたと言う事になるかもしれません。