アビスパが
ブラジル人FW
サミルを獲得しました。

180㎝76㎏

右利き

30歳。

9番。

テクニックとスピードが特長。

また、ゴールへの意識も高い選手のようです。

これまであまり目立った実績が無く、
しかもこの時期に
Jリーグでの実績の無い外国人選手を
獲得する事はリスクが大きいはずですが、サミルがそれでも
獲得したいほど能力の高い選手なのか
もしくは現在のアビスパのチーム編成に大きな問題があるのかもしれません。

元々、背番号の9と
22を空けていた事からも前田監督が
目指すスタイルを
実現する上で選手が足りないと言う事はクラブも分かっていたと思いますが、
足りない選手を全員補強出来る予算もないので
開幕前のTRやキャンプなどでチームを作りながら選手の特徴を見て具体的に
どのポジションや役割の選手が一番足りないのかを見極めていたのでしょう。

恐らくサミルは能力的に現在のアビスパの中にはいないタイプの選手のはずです。
スピードと技術が
ある選手は確かに足りませんし、バイタルで受けて前を向いてくれるだけでも相当違いますが、
一番足りないのは
ドリブルで局面を
打開出来る選手でしょう。

パスとドリブルを
組み合わせる事で
初めて攻撃に変化を持たせるて相手の守備を崩す事が出来て、2つをもっと効果的に使えます。

パスだけだとスペースで受けて流動性を高めたりワンタッチを入れてリズムに緩急を付けても相手のDFは選択肢を絞る事が出来るので、
ボールホルダーに
しっかりアプローチに行けていればDFラインを突破される事はミスが絡んで来ない限り殆ど無いでしょう。

ドリブルで局面を打開出来れば
それだけでボールサイドと中央は数的同数に持ち込めますし、DFラインはボールホルダーに対応するためにボールサイドに1列づつズレて
行くので、逆サイドはゾーンで守備ブロックを作って固い守備を形成しているチームでもスペースが出来てフリーになります。

ドリブルで局面を
打開してその選手がクロスなどで直接、
もしくは中央の選手を経由して逆サイドにボールを展開出来れば、
それだけで基本的には相手を崩して
決定機になるのです。
よくドリブルでタテに突破して周りが見えていない状態で
中央の選手にラストパスを合わせられない選手が
取りあえず逆サイドにクロスを上げて
誰にも合わずに抜けて行く場面があるのはそのためです。