大分でケガのために試合を欠場する選手が増えています。

FW三平が右ハムストリングス肉離れで全治4週間。

FWチェ・ジョンハンが右膝内側側副靭帯損傷でこちらも全治4週間。

先日、ボランチの井上が右足関節骨折で全治3ヶ月の重傷を負ったばかりですが、
この他にも阪田、内田と長期離脱する選手が出ていて、
さらに、森島、西など出場している選手もケガを抱えてパフォーマンスを落としています。

大分は、アビスパと
同じようにタレント不足をハードワークによって補っていますが、
シーズンを通して
ハードワーク出来る選手はいないので、
スタイルとして選手にハードワークを求めるのであれば、
クラブは選手層を厚くする責任があるのです。

大分の田坂監督は
かなり工夫してコンバートなどでやりくりしていますが、
それにも限界があります。

夏場は疲れからパフォーマンスが落ちてくるだけですが、
そのまま起用を続けると秋には疲労が蓄積して骨折や靭帯のケガにつながるのです。

ケガで出場出来ないのであれば田坂監督も工夫のしようがありません。

特に現代サッカーでは、技術よりもアスリートとしての能力を求められる傾向がさらに強くなっているので、より選手個人がシーズンを通して
ハードワークはする事は難しくなっています。

現代サッカーでは
運動量が多いと言う事も、技術が高い、
スピードがある、競り合いや高さに強いと言った能力と同じくらい選手を評価する時に重要なものとなっているのです。

コーチングや
判断の早さと言った能力と同じく、
運動量も現代サッカーでは欠かせない
能力と言えます。

強化費を掛けられないので、若手を集めてハードワークを全面に出して勝負と言う
スタイルを採用するクラブは多いですが、そのスタイルである程度の結果を望むのであれば、
クラブは登録選手数を増やす必要があり、やはりある程度の
強化費が掛かるのです。

クラブが選手層を増やさず、監督も同じ選手を起用し続けると、そのしわ寄せは主力選手の相次ぐ夏場のパフォーマンスの低下と秋の大ケガとなって表れ、
結局、チームの成績も落ちて行くのです。

若手が運動量が多い、ケガに強いと言うのは幻想と言えます。

若手選手がムリをして大きなケガを繰り返す事の方がよくあると言えるでしょう。
ハードワークを求めるのなら、若手をただ集めるだけでなく、運動量に長けた若手を集めるべきです。