柏戦②マークの受け渡しの不具合。

アビスパの陣形は間延びしていて､中盤に大きなスペースが出来ていたので､
ボランチの２人が
様々なスペースを
カバーしなければならず､普段なら末吉が埋めている中盤の底にスペースが出来ていて､そこを柏のＳＨとボランチに好きなように使われていました。
特に深刻だったのが､そのバイタルのスペースを使われたあと､ＤＦラインの裏を狙って２列目から飛び出して来る相手選手のマークの受け渡しです。
アビスパのＤＦラインはゾーンで守っているので､
ＣＢの２人が柏の
２トップをマークしている状態でＳＨの選手に中に入って来られると､それだけで２対３の状況を作られてしまいます。
なので､バイタルで
北嶋にボールが入り､レアンドロ･ドミンゲスにＣＢの裏に走られると､簡単にフリーで裏に抜けらてしまうのです。
普段であれば､
バイタルに末吉が
いて､２列目から上がって来る選手を捕まえて､ラインの裏まで付いて行くのですが､この試合では､中盤の広いスペースをカバーしなければならず､守備の時に良いポジションを取れませんでした。
また､ＳＢが中に絞って裏まで付いて行くこともありますが､
ゾーンで守っているＳＢに取っては､
２列目の深い位置からバイタルを通ってＣＢの裏に直接走られると､相当､気の利いたＳＢでないと
自分のゾーンを捨てて相手をマークして付いて行くのは難しいでしょう。
そして､この試合でも久藤と永里があまり守備をしてくれず､相手のＳＢがフリーで上がって来たために､その対応もしなければいけませんでした。
この状況で１番良い対応は､ＣＢが自分のマークをＳＢに受け渡して､裏を狙われいるＣＢのカバーに行くことですが､１１試合ぶりのスタメンとなった柳楽がＤＦラインに入っていることによって､
まさに､そのマークの受け渡しで１番重要な連携の部分で､
この試合のアビスパは問題を抱えていたのです。