水戸戦、52分のアビスパの2点目のゴールです。

左サイド、
水戸の右CB作田が前に出て来てインターセプトした所を、
ボランチ末吉がブロックして、こぼれ球を左SB中島が拾った所からです。

ここでの中島のプレーが結局、このゴールが決まった1番重要なプレーだったと言えます。

中島は、水戸の右ボランチ西岡がDFラインに引っ張られて低いポジションを取っていて、中盤にスペースを作ってしまっているのを見て、
ファーストタッチで中に大きくコントロールして中央に入って行きました。
中盤で余裕を持ってボールを持ち、広い
視野を確保できた
中島は、逆サイドの
右SH久藤が
DFラインの裏で受ける事が出来る
素晴らしいSチェンジのパスを出します。
このパスで
全てが決まりました。
左サイドから左足で普通にインフロントで蹴ってしまうと、
ボールにカーブが掛かってしまって、時計回りにボールが曲がってしまいます。
そうすると、ボールが受け手の足下へ足下へと入ってしまい、
前のスペースで受ける事が出来ません。
そこで中島は、イン
ステップでアウトに掛けて蹴ります。
そうすると、ボールにスライスが掛かり、
反時計回りにボールが曲がって行きます。この蹴り方であれば、利き足と同じサイドの選手のSチェンジのパスを、受け手が前のスペースで受ける事が出来るのです。
ただ、この蹴り方だと、アウトに掛けて強いボールを蹴った上でそれをしっかりコントロールする高い
技術が要求されますが、
中島は久藤にボールを通します。

このSチェンジのパスが局面を変えて、
2点目のゴールに
つながり、
そして、この2点目のゴールがこの試合の流れを決定付けて、
最終的に5-0と
いう大差での勝利を呼び込むのです。

そして、
このドラマにはまだ続きがあります。