邦画「ミッドナイト・バス」 (夫婦、親子、生き方) | Cherryの狂想曲

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​ミッドナイト・バス


2018年

監督: 竹下昌男

作家: 伊吹有喜

原田泰造、山本未来、小西真奈美、七瀬公、葵わかな 他

家族、親子、生き方、人生、人間関係、親子関係




STORY


新潟在住の

深夜高速バス運転手

高宮利一



東京で結婚し仕事をしていたが

会社を辞め、帰郷し、離婚…


妻は子供を置いて出ていった



16年後の現在

バツイチで一人暮らし

東京に年下の恋人がいる

癒し系の中年男性



長男長女は成人して

家を出て仕事をしている




東京の恋人、志穂とは

踏み込みすぎない大人の関係

だったが

利一は、密かに再婚を考えていて


新潟の自宅に「来ないか?」と

初めて志穂を誘って

2人で利一の家へ…



が!


家には、息子の怜司が

何の連絡もなく帰ってきていた


とりあえず志穂は東京に戻った




まずは

予告編をどうぞ




怜司は会社を辞め
しばらく家にいる
と言う


娘の彩菜は
友達とアニメ系アイドルグループ結成
グッズを売ったりしている
婚約者は居るが結婚するか悩んでいる




そんな時

利一の運転する深夜バスに
元妻の美雪が偶然乗ってくる

新潟に着くと
美雪は体調が悪そうにしている
ので
利一は迷いながらも声をかける



美雪は再婚し、息子がいて
東京に住んでいるが
新潟で一人暮らしをしていた
高齢の父親が入院したので
時々、帰郷していた


美雪が愚痴をこぼしても
利一は昔と変わらず優しい




元妻と元義父の手助けをしたい
と利一が言い出した


息子は母親に対して
複雑な気持ちはあるものの
手伝う

娘は拒否
子供を捨てた母親!と罵る


しかし
美雪には
離婚し、
子供を置いて家を出ていかなくては
ならない理由があった



すれ違った歯車が
離婚という結果になったものの
時を経て
皆が少し大人になり
それぞれの立場を思いやることが
出来て
少し歩み寄り
またそれぞれの未来へ
歩き出した

家族として、1人の人間として…





IMPRESSIONS


この映画のキャッチに

誰も悪くないのに

上手くいかなかった家族

とあります





離婚した理由は

利一の母親が原因


口が悪く性格がキツかったせい



これが

そもそもの原因なのでは?


義母と合わないなら

別居すれば良かったんじゃない?


思えるけど


当時の

時代を考えると…



嫁いびり、嫁教育

昭和前期世代(義母の時代?)には

よくあった話


嫁は義父や義母に逆らわない

という常識もあって


きっと

義母にとっては当たり前のこと

だったんだろうなぁ



侍が

町人や百姓を手討ちにすることが

普通だった江戸時代

侍は手討ちが悪いことだと思ってない


それと同じ




でも

利一と美雪の時代には

そういう常識は薄れていたから

常識のすれ違いがあった

ジェネレーションギャップ


義母の態度がキツいと思う美雪は

我慢の限界になる



今なら

利一は妻を守るべき

だと思う

けど

やっぱり

当時の夫は中立の立場


夫は静観するのみ

それが一般的だった…



個人差や地域差は

ありますが

古風な人や地域は

まだありました


そしてそれを否定する理由は

当時ありません





子供を置いていく母親

これは悪くないの?


と思ったけど


息子の怜司に

あんなこと言われたら…


置いてでるしかない

仕方ない

かな




義母の時代なら

それでも耐えて

子供を置いて出ていくことは

なかったのかも

しれない


それが義母の時代の

常識だったのだろうけど…





子供たちにも思うことはある

だろうけど

母親にしたら

怜司の言葉は残酷

だなぁ



だけど怜司は

それが母親を苦したと自覚してる


母親を憎しむ妹にも

色々な対応をしてる



この家族

みんな

ワガママで好き勝手にやった

わけじゃない


みんな苦しくて

仕方なかったんだ


誰が悪いわけじゃない





邦画の家族ものには

お馴染みの

ジェネレーションギャップ問題


いつの時代にもあり

やっかいで面倒


でも

いずれみんな年をとります



自分が年取ったら

そんなことはしない!


と若い時は思うんだけど


中年になった時

多くの人が

ジェネレーションギャップに

戸惑い

納得出来ないまま老人になる



何百年と続く

ジェネレーションギャップの

すれ違い


無くなって欲しいけどね



少子化だよね


民主主義の多数決だと


若い世代が年寄りに合わせる時代が

来そう




人間は色んなことを

乗り越えてきた


だから

きっと出来る!


思いやりのある

優しい時代になぁれ!




唯一

最後の利一のシーンは

納得出来ません


志穂と別れなきゃ良かったのに

志穂が可哀想



利一と志穂の東京での生活は

可愛い

志穂は良い人だけど

夫婦生活には少し重いかな?

でも

利一の性格には合ってる


利一ならたいがいの人と

上手く付き合えそうだけど



と考えると

元妻とも現代なら離婚する必要

なかった

親と別居すればよかっただけ



結局、そこに戻る



誰も悪くない…





イチオシ場面


娘がニャンニャン言葉でも

普通に対応してる利一

世代的には怒る父親もいそう

なのに

優しい父親


だからモテる!




妹のグッズが売れて

梱包や配送手配を

父と兄が手伝ってる

シーン

とてもほのぼの


兄弟姉妹がいるのって

いいな

と思ってしまう

ひとりっ子の私(^-^;)

憧れかな?





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