「あっ……美優紀!!」
美優紀は走って帰ってしまった。
「彩、言い過ぎや」
「……」
「もうちょいみるきーの気持ち考えたらな」
「…うん…」
「明日にでも謝りや!」
「うん…」
俺は美優紀の夢を踏みにじってんな…
とりあえず明日謝ろう
けどなんてゆったらいいんやろ…
はぁ…
ガチャッ
「ただいまー」
「お帰りー」
「あれ?姉ちゃん帰ってないん??」
「菜々はお隣さん!ウフフ…」
「そっか…」
菜々っていうのは俺の3つ上の姉ちゃん。
んでそんな姉ちゃんの彼氏が美優紀の兄ちゃんの愛菜君。
姉ちゃんと同い年。
母さんが言ったお隣さんっていうのは美優紀んちでイチャイチャしてるってこと。
-美優紀の家ー
ガチャッ
ドタドタ
「ん?今のみるきー?」
「美優紀?いっつもは元気にただいまーっていうんやけどな…
なんや、珍しいな…」
「ちょっと私みるきー見てくるな」
「え?」
「ここは女同士の方がいいと思うから」
「そーやな…
ありがとう菜々」
「うぅっ…グスッ…」
泣いて帰って来てしまった。
彩とまーちゅんに見られたよな…
コンコンッ
「みるきー?
入るよ?」
「菜々ちゃん…」
「みるきー、どーしたん?
そんなに泣いて…」
あかん…
泣きやまな…なんか嘘つかな…
「あ、あの……
こけてん!
思ったより痛くて…
周りの人も見てたから…
恥ずかしくて…」
「ほんまに?」
「ほんまやで!
恥ずかしいわ…アハハ…」
あー
何分かり易い嘘ついてるんやろ…
絶対バレてるやん…
菜々ちゃん、勘いいし…
「そっか…」
「え?」
「気をつけなあかんで!」
「う、うん」
「んじゃ私帰るなー
また、うちにおいでな」
予想外やった
バレてないんかな
トントンッ
「あ、菜々
どーやった?」
「こけたって言ってたけどたぶん違うと思う…」
「美優紀、嘘ついてるんか…」
「たぶん…私らにもゆわれへん事やと思う…」
「そっか…」
「そろそろ私帰るな
一応彩にも聞いてみるわ」
「うん
ありがとうな」
「あ、愛菜
余計なこと言うたらあかんで
女の子のハートは弱いんやから」
「おう!」
バタン
やっぱり菜々ちゃんにはバレてたか…