「ねぇ、今話せる?」
唐突に送り付けてくる君のメッセージ。
僕は無視できずにまた、返事をしてしまう。
どうせ・・・。
・・・ほら、
やっぱり。
きみはいつだってずるいんだ。
僕の気持ちはいつだって置き去りだ。
話すことはいつだって、
核心からずれたことばかり。
都合がいいときばかり・・・。
だから、そっとしといて・・・
欲しかったんだ。
バクテリアの僕にはもう、
何もきみにしてあげられない。
君が思う僕はどんなんなんだろうか。
僕はきちんと演じなくてはいけないのだろうか。
君を受け止めている・・・と。
一体、君の望む僕はどこにいるんだろうか。
あぁ・・・大丈夫だよ。
僕はここにいる。
君が送りたいときに、
送ってくればいい。
僕はきみにとっての、
都合のいいバクテリアだ。
君に求めてはいけない。
あの甘い香りを放つ水面も、
あの柔らかな日差しも、
僕には手が届かない
・・・手に入らないんだ。
しこりが小さく呟く。
[お前を受け入れる者はいない。]
[だから言ったはずだろ?]
[お前はここで色のない世界で独りだ。
ずっとずっとこれまでも
・・・これからも独り]
しこりに飲み込まれることでまた、
僕のフィルター越しの日常が始まる。