(現代版生産阻害因子の)安楽死について

 

日本は古代から自死は名誉で潔いものとされてきた。

武士の時代には責任の取り方や処刑は武士の情けという名目の切腹(自害)があった。無様な姿をさらさず苦しみを与えないため介錯人が斬首するスタイルである。仇討ちで有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りのも切腹が前提で美談として語られている。

 

また、戦陣訓というものがある。

— 『戦陣訓』「本訓 其の二」、「第八 名を惜しむ」

 

恥を知るものは強し。常に郷党家門の面目を思ひ、愈々奮励して其の期待に答ふべし、生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪過の汚名を残すこと勿れ

これも、自死の選択が良いとされている。

 

そして、太平洋戦争終結前自爆テロのような特別攻撃隊が組織されお国のためという命がけの自死攻撃をし、しかも英雄扱いされていた。

 

このように、過去約800年間、推測するに自死を少なくとも罪と扱っていなかったことがわかる。

 

そこで、精神障害(躁鬱病など)のある人、治療の施しようのない癌患者、さらに、財産も家族もなく、仮に少し死期が伸びたとしても、命を救う、延命する医療は今後そんなに進歩する必要はない。むしろ、健常者で家族もあり平均以上に経済的に恵まれていなければ、堪え難い困窮により自分で人生を終える権利が欲しいのです。

 

清貧という言葉があるが、ほとんどの人が堪え難い。日本はあまりにも精神的にも経済的にも格差が広がり、いやでも自分の立場が明白になる。

 

さて、尊厳死は、条件が揃えば認められるようになってきました。安楽死は安易で安らかで楽な死に方ではありません。どちらかというと限りなく尊厳死に近いものなのです。健康寿命が長くても年金が国民年金だけで極貧生活で20年以上生き続けることに耐えられますか、生活保護を受けますか。

 

精神障害になり働けなくなり、収入がなくなり、生活保護を勧められますが、最低限度の生活のできる金額らしいのですが、親戚知人の葬儀や結婚式に香典やお祝いに必要な日本的習慣の金額は含まれていない。墓参りに帰省する交通費も含まれていない。(最低生活者の墓参りはできないのだ。)

 

このように将来に生活環境の向上が見込めない場合、苦しみながら楽しみもなく、いわゆる安楽死を含めた尊厳死を認める法律ができることを望みます。医療費、生活保護費や老人医療費や介護費用などかなりの国費が節約できると思います。今後、生産年齢の減少と少子高齢化で、闇で安楽死が行われることのないよう早急の立法を希望します。

 

若者も自殺を選ばず尊厳死(安楽死)を選択する権利ができれば、思慮の時間ができるので、実質人口の減少はなくなるとも考えられる。

 

古い表現では、尊厳死に安楽死を含めて新尊厳死を現代版生産阻害因子に認め

る法律を作って欲しいのです。