晴れわたる空の碧さ | ーとんとん機音日記ー

ーとんとん機音日記ー

山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記


ーとんとん機音日記ー-さつき晴れ-01


きょうは、前日の曇り空から一転して、
とってもいい、お天気でした。

この青々とした同じ空の下で、
福島の人々はどうしているのだろう。
また、津波被害をうけた、東北各地の人々は・・・。
と、どうしても、そのことが気になります。


先日も「母乳から放射性物質が検出される」
・・・という出来事がありました。

「ほんとうに食品は安全なのでしょうか。?」

管首相のように、「原子力や放射能に関して専門家に比肩する知識」を持ち合わせていない私たちが、自分や家族を守るために、また、世論としての良識を築くために、どのように、この事を考えればいいのでしょうか。?

まず、わたしたちが入手できる情報をもとに考えて見ましょう。

愛知県衛生研究所/衛生化学部生活科学研究室さまのサイト内の「輸入食品の放射能」というページにチェルノブイリのときに厚生省が出した通達のことが記されています。
厚生省では1986年10月31日付けの通知で輸入食品中の放射能濃度の暫定限度をセシウム-134とセシウム-137の合計量で370Bq/kg以下としました。
【愛知県衛生研究所/衛生化学部生活科学研究室「輸入食品の放射能」より引用】



その後、今回の福島原発災害以降の、2011/3/17日に、厚労省が、食品の放射線量、暫定基準を策定いたしました。
食品の放射線量、暫定基準を策定 厚労省 2011/3/17 19:41[日本経済新聞]

この記事では、暫定基準を設けた理由として、・・・
「同省は「周辺の農作物などが汚染されたという報告はないが、基準値がないと出荷の是非などの判断ができない」と説明している。正式な基準値は国の食品安全委員会に諮問して決定する方針。」
・・・と記されています。


この事を受けて諮問機関である食品安全委員会が、この厚労省暫定基準を基本的に追認する形で、2011/3/29日に、現時点で収集できた情報等に基づき、極めて短期間のうちに緊急時対応として検討結果をとりまめたものとされる「放射性物質に関する緊急とりまとめ」という答申を行います。
このような過程を経て、「厚労省の食品の放射線量暫定基準が公的な安全基準となった訳ですが・・・」

しかし、わたしは、みなさんに、諮問を受けた食品安全委員会の答申内容を良くご確認いただきたいと思うのです。

「食品安全委員会」
「東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について
(食品安全委員会)」


「放射性物質に関する緊急とりまとめ」には、
このように記されています。


“7緊急のとりまとめ”の項で、・・・
参考文献等に基づき、本件に関する調査審議を緊急に行った。
厚生労働省から提出された資料は、本件に関する食品健康影響評価を行うには十分なものではなかったが、事案の重大性に鑑み、別途入手しえた資料も含めて検討を行い、緊急にとりまとめを行った。
今回は、緊急とりまとめを行うことを決定し、現時点で入手可能であった範囲の資料に基づき検討を行ったが、時間的な制約もあって、今後検討すべき課題も多く、今後も継続的に検討を行う予定である。

・・・としたうえで、

最後に、「8.今後の課題」の項を設け、以下のように記しています。

今回は、緊急なとりまとめを行ったものであり、
今後諮問を受けた内容範囲について継続して食品健康影響評価を行う必要がある。

放射性物質は、遺伝毒性発がん性を示すと考えられ、
発がん性に関する詳細な検討及び胎児への影響等について詳細な検討が本来必要であり、
今回の検討では、発がん性リスクについての詳細な検討は行えていない等、さまざまな検討課題が残っている。
さらに、既に評価要請がなされ、今回の緊急とりまとめの対象とはしなかった、ウラン並びにプルトニウム及び超ウラン元素のアルファ核種について、曝露状況等も把握した上での評価や、放射性ヨウ素及びセシウムも含めて遺伝毒性発がん物質としての詳細な評価、あるいは各核種の体内動態等に関する検討も必要である。

また、内部被ばくを考慮すると、放射性セシウムの食品健康影響評価に関しては、直接評価要請はなされていないが、ストロンチウムについても曝露状況等も把握した上で改めて検討する必要があると考える。

・・・以上を、ご検討いただきまして、政府民主党の言う「安全性」を信頼していいものかどうか、御自身や御家族の健康を守るために、お考え頂くといいのではないかと思います。