真に畏れ多きことながら・・・ | ーとんとん機音日記ー

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山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記

真に畏れ多きことながら・・・福島第一原発から漏れ出た放射性物質が大気中に拡散し、伊勢の神宮さまをも襲う可能性が、ドイツ気象サービス(DWD)分散シミレーションによって予測されている。

あくまでも、日本の気象条件などによるシミュレーションではあるが、
もし、現実にこのようなことになれば、式年遷宮という大事な祭儀をひかえた日本人の心の拠り所である場所を穢したことに等しいのではなかろうか。?

同分散シミレーションによれば、4/4に神宮さまを襲い、4/5・6には沖縄まで拡散してゆくようである。



4/4
ーとんとん機音日記ー-DWD-シミュレーション




4/5
$ーとんとん機音日記ー-DWD_4-5放射性物質拡散シミュレーション



ドイツ気象サービス(DWD)の放射性物質の飛散シミュレーション



このような事態は、・・・
日本で起こった史上最大規模の厄災かも知れない。

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ネット上の世論でも、東京電力の対応の不誠実を責める論調のものが増えてきたが、しかし、冷静に考えれば、この事態は一民間の企業の対応のキャパシティーを遥かに超えている事態だと思うが、そういう理解を曖昧にして政府民主党も東京電力への最大の責任転嫁を目論む事で政局のイニシアティブを保ち、あわよくば、責任問題に肩透かしして、「がんばろう日本」という国民が一丸となった復興の槌音に隠れてうやむやのうちに、より強固な政権づくりを行おうしている。

地震津波災害のショックと、原発事故のショック、そして飛散放射能の不安を前にして、呆然と立ちすくむだけの、わたしたちではあるが、この局面において考えるべきことは、「あたらしい日本づくり」に向けてのビジョンであろう。
この甚大な地震津波被害と原発事故を経験したことによって、日本は目覚めなければならない。

エネルギー、政治システム、食料、農業、漁業・・・おおよそ、戦後わが国が築きあげてきたことのほとんどすべてを見直すべき必要があろうし、
この、「あたらしい日本づくり」に、国民が一丸となって取り組むべきなのは明らかではあるが、国民の多く、先進国の多くが信用していない民主党に、この日本の未来をかけた取り組みのイニシアティブを、うやむやのうちに渡してしまうのはいかがなものであろうか。




いま、キャパシティーオーバーの状態に陥っている東京電力の対応の不誠実を責めていても、事態は何も改善されない。

そもそも、日本のエネルギー開発は、政・官・民が一体となって推し進めてきたのだから、この事態を東京電力の責任に帰するものとするような論理はおかしい。
少なくとも、天災が引き金となった今回のような展開において、対応すべき政府のセクションが設けられているべきである。

また、米国GEの技術ライセンスも関係してくる国策的なプラントの事故に対して、当然、米国、または、米国GEの協力を早期に仰ぐべきであろう。
さらには、政府が率先して周辺の住民の被爆の懸念に対して避難等の行政的な手当てを速やかに行い、放射性物質の飛散いついても国民の命と健康を守るための行政手段を講じるべきであことは言うまでもないことだ。

すくなくとも、このような事故後の対応に対するとりまとめを早急に手当てできなかったのは、「子供っぽい政治主導主義」を掲げてきた民主党の政治手法が様々な局面で摩擦を起こして対応の遅れを招いたことは自明のことであろう。


それに、もうひとつの問題は、漏れ出た放射性物質がどのように拡散して行き、この災害(地震津波災害)と原発事故が日本と日本経済に、また、世界と世界の経済にどのように影響してくるかについて、世界が注目しているこのときに、わたしたち日本人が、何を考え、どのように行動し、また、どのような結果を得るのかを、世界に示す必要があるということだ。

だからこそ、多くの命を犠牲にしたこの災いを乗り越えて、
わたしたち日本人は、この経験をぜひとも糧にして、ぜひとも変わらなければならないのだと思う。


「新しい酒は新しい革袋に盛れ。 」

これだけ、的外れで役に立たなかった、
政党の政権と政治システム・・・。
それらから先ず、新たにするところから始める必要があると思う。



・・・・<新しい日本を考えるために参考となるサイト>・・・・


$ーとんとん機音日記ー-DWD_4-5放射性物質拡散シミュレーション