手びきの紬糸 | ーとんとん機音日記ー

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山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記


ーとんとん機音日記ー-絹



紬といわれる織物に用いられる糸には、幾つかの種類があって、
座繰りの玉糸や節糸といわれる糸を用いたものや、
結城紬のように真綿を手で紡いだ糸を
経緯に用いたものなどがあるが、
そういう糸とは、少し異なった風合がでる方法で紬糸をひいて、
オッタテという道具に糸枠をつけて、それに巻き取ってゆく。

ーとんとん機音日記ー-絹_紬



こういう手の作業は、遅々として進まず、
先へと作業を急く気持ちがあると、
気が遠くなりそうになるけど、・・・。

この単調な作業に、
「まぁ、ぼちぼちやろうか。」と、
いうくらいの気持ちで向き合っていると、
気がつけば案外進んでいたりするから不思議なものです。