ここ数日、作業の合間に調べ物をすることに追われている。
ほんとは、こんなに根を詰めるつもりじゃなかったのに、
別のことを調べているうちに、迷い込んでしまった。
ある地方史を調べていたら、消えた織物がある事がわかった。
この織物は、◯◎織や、◯◯木綿というような、
近隣にある名の通った織物の影に隠れて、
忘れられてしまったらしい。
地域学とかいうかたちで、地域の文化の価値が見直されて、
特に機織りの関係では、
地域おこしや、都市との交流とかの企画とからんで、
博物館の公開講座なんかでも、とりあげられたり、
伝承館や資料館が多くつくられた時期があった。
だから、現在では廃れてなくなってしまったものでも、
だいたいが再認識されているという感想はあるけど、
この場合は、案外その隙間に落ち込んだようになってしまって、
忘れ去られたのだろうな。
「そういうものって、愛しい。」
近頃やっと、温かくなって来そうな気配なので、
作業と予定を整理して、早く時間を作って出かけたい。
幸運に恵まれて、何か手がかりに出会えればいいな。
《きのう辺りから咲きはじめたヤブツバキ》
