暖かくなって、山の方にも春がやって来ました。!!
わたしの機織り工房は、かなり山の方にあるので、春がやってくるのが遅いのです。
今年なんかは、雪が多くて降ると最低23日は解けないでそのままでしたが、
やっと、待ちに待った春の訪れが実感できるようになりました。
「まぁ、それにしても、ついこの間まで氷がはったりしていたのですから、ちょっと不思議な気持ちになりますね。」
「いずれにしても、暖かくなると、糸を染めたり干したりの作業がはかどるので、それがうれしい。!!」
うちの工房は、三重県と奈良県の県境辺りにあって、
大阪からだと、今では広い道ができて来たりトンネルが開通したり道路が整備されてきたので、便利になって来たものの、昔は結構、山深い地域なんだと思う。
最初こちらへ来た頃は、夜だと道路に狐が居たり、鹿の群れにであったりして、"サファリパーク"みたいだと、その毎に珍しがっていたのだけど、
最近では馴れてしまって、鹿が急に飛出してくる事の方が気になるようになった。(だって、ぶつかると、車に大きな被害が出るので・・・。)
織物を仕事にしようと思って、ここに工房を設けてから、都会にいた時にはあまり気にならなかったことが、「やっぱり、変じゃないの。?」と思うようになった。
「環境問題を考える。」とか、そういう事からではなくて、「近くに透き通るほど綺麗な水の流れがあることが、どんなにうれしいことか。」などと思うようになったし、そういうことが普通である事がどんなに必要かとも思うようになった。
こういうことは、織物と関係ないようで、案外深い関係があるのではとも思う。
「ぼんやりと。まぁ、なんとなく、感じた事なのだけど・・・。」と、
糸を染めて、機にかけて、織っているという、一見単調な日々の中でも、いろいろ想う事もある訳でして・・・。
