先日の話。

とある方々がいて、その方達は曰く「見える」人らしい。
それで「あの場所にはこんな霊がいて~」「あそこはこういう場所で~」と仰っていた。

私はその類の話を全く信じないので、ビールをひたすら舐めながら聞き流していた。

私はお化けや霊は信じてないが、それらに対する信仰や思想、或いは宗教などの全てを否定するつもりは毛頭無い。寧ろその心理的効果は科学的にも説明しえる事だし、私自身も神話や怪談話のネタは好きな方である。

ところが、

徐々に話が進むにつれて「ここにもいる」と言い始めた。

「あそこから覗いてる」「見える」などと話し始め、怯えだし帰り支度を始めた。

その親子(はっきり言うが)は、周りからはそういう人と思われているので、その類の話を信じている方々は、彼女らの話をまともに受け取っていた。

私は、

もう少し酒が進んでいれば、その親子に怒鳴り込んでいただろう。
それだけ怒りがこみ上げ、それを抑えるのに必死だった。

なぜなら、

そのテナントの大家はウチだからだ。


もし、これが万が一、その借主の方が全て信じ、「ここには居られない」と考え退去したり、或いはその話を聞いたお客の方がまた他でその話をし、いらぬ風評が広がった場合、ウチの賃貸価値が下がってしまう虞がある。

つまり、これは名誉毀損や営業妨害に繋がりかねない。

そもそも、
そこに霊がいるという客観証拠があるはずもない。
そんな物は、その「見えている」という人達の思い込みでしかないのだから。

思い込むのは勝手だが、それによって見知らぬ他人に対し不利益を生じているのであれば、それは如何なものなのだろうかと思う。

要は、

自分の勝手な思い込みで、自分の知らない内に他人を傷つけているのですよ。 と。

自分の中に持つ刃が砥がれていれば砥がれている程、それを無闇に振り回せばとても危険な物になってしまう。


この事は、上の話に限らず、他の事でも十分有り得る事だと思う。

その親子は、そんな事に気づかずこれからも同じ事を繰り返していくのだろうか。
逆に私は、それに気づいたからこそ、今後は十分に留意していかなければならない。

言葉と状況には、気をつけていかなきゃいけないですね、ホント。