ことり

そらの しずく?  

うたの つぼみ?  

目でなら さわってもいい? 




昨日読んだエッセーに出てきた、まどみちおさんの詩。
あなたが思ったであろう気持ちを感覚を、今私も同じように感じています。
おかげでぐっすり眠れそう。
初めてのELLEGARDENライブ参戦。
「ELEVEN FIRE CRACKERS」を聞いて以来、いつにも増してライブに行きたい衝動にかられてしまい、即日SOLD OUTのチケットをどうしても諦められず、粘っていたところ、とある人のご好意に甘えて参加できることに。本当に感謝。
今まではCD、そしてDVDしか見た事がないので、DVDで繰り広げられるライブの激しさにどんなことになるんだろうと思う反面、あの曲を全部生で聞けるんだ、と思うと興奮して、一週間前からそわそわ。前日はロクに眠れなかった。小学生なみ。
仙台とはいえ1月はか~なり寒い。そんな私はがっちりダウンで武装でしたが、いい場所でエルレを見ようとするファンは、早々に荷物をロッカーにいれて半袖待ち。
体感気温0℃の中、半袖待ち。死ぬよ、マジで。
えー、エルレファンはMが多いんでしょうか?

無事に会場入りを果たし、荷物をロッカーにつめてしまうと、あとはライブに向かって一直線。
初めてなので、様子を見る為にステージ右側、ウブ側後方で待機。
BGMに軽くのりながら待つ事10分。

急に暗転する会場。
そして「Eleven Fire Crackers」のopeningが鳴ると共に、会場内の無数の両手が挙がっての大歓声。続いて始まるSEにoioiコール。
ああ、DVDと同じだわ。
いよいよ生で聞けるんだよ、と思ったら、この時点で思わず泣きそうになってしまいました。
まだ早い。何も始まっちゃいないのに。

一曲目「Fire Crackers」の出だしを聞いた瞬間、鳥肌がゾワーっと。
なんだ、これ。
これが、生音なんだ。
一曲目なはずなのにステージから発せられる気のすごさに圧倒。そして、前列から一斉にカオスの世界へ。
初めてのはずのライブなのに、自然と踊っている自分。
こういうキャラだったっけ?
4~5曲目まで全くのノンストップ。曲間も全く休みなしで、音の洪水にさらされるってこういうことなのか、とうれしくてやっぱり泣きそう。
特に、自分のスイッチソング「Supernova」が細美のアカペラで始まった瞬間、頭のなかのスイッチがパチっと鳴った感覚。
スイッチオンなのか、オフなのかわからないけれど、この瞬間から記憶らしい記憶がのこっていない。まさに集団記憶喪失。

風の日が終わってようやくMC。踊りすぎてこれが無かったら、たぶん2、3曲後に倒れていたかも。
「千葉から来ましたELLEGARDENです。」
という挨拶の後、
「昨日から仙台入りしてるんだけど、仙台のタワレコのあたりって、乱れてない?」
という話で、客引きにつかまって、頭に来た話とか。
仙台ディスっちゃった、と謝りつつ、次の曲へ。

MCは驚く程少なくて、本当にチューニングが必要な時だけの最低限の回数。
それが無かったら、フロアから脱落者が沢山出るだろうって位、「命のお水」補給タイムになっていた。
音楽だけに集中して楽しめるという嬉しい構成の中、MCは思い出話を含めて内容は濃かったかな。
基本的にバンドだから、その人がどういう人達であろうが、鳴らす音楽が良ければ聞くけれど、その中でも、とても好きな曲ができたとき、この人はどういう思いでこの曲を作ったんだろうとかやはり考えてしまう。
そういう意味でならこの人達はどんな人なんだろうと興味が湧くけれど、今回のMCは短いけれどそんなところがなんとなくわかった気がする。
ディスっちゃった仙台について、フォローするように、
「俺、仙台好きな街なんだ。16の時に家出して、駅で制服捨てて、通学定期売って来たのが仙台なんだけど。
バイト探そうと思って、色々聞いたけど、16のやつなんかには働き口なんかないのよ。そんで通り細い路地歩いていたら風が吹いて落ち葉がくるくる~って舞うのを見て悲しくなっちゃって」
すごー。やることやっていたんだね。
アルバムが完成して、ライブで演奏出来ることがすごく楽しいらしく、「楽しい」という言葉を連発。客席に向かって感謝しまくっていた。
久々のアルバム発売。(しかも延期に延期を重ねたしね。)
客席からもどれだけこの日を待っていたか、っていう気がステージに向かって出ていたんだろうか。
「客席がさ、こう真っ白でさキラキラしているんだよ。本当に。俺らが違った方向に行きそうになったらさ、真っ白ビームで俺らを焼き尽くしてくれ!」
「いつもお前らに癒されてて、今度来るときは俺がお前らを癒せるようにでっかくなってくるから!」
そういう言葉が自然と出てくるのかあ。
序盤のあげていく曲から、「ちょっと深いところに行こう」の言葉と共にGunpowder Valentine 。そこからmiddle of nowhereへと重い雰囲気がZeppの中に漂って、そんな中切り裂いていくような歌を発する細美さんの声は、さっきまでとは全く違う世界の中で音楽に漂っている感じがした。
そこから急にSalamanderとか破壊力のある曲へ。
ジダーバグの前のMCでなかなかいい話をして、歌に入るところがグッときた。
ジダーバグは釣りの道具の一つだよな。なんでそんな題名なんだろう。
Red Hotはやっぱりうわーっとなるし、高架線→Marieの流れはきれいの一言だ。
そんなわけで本編終了。
こんなので帰れるわけはなく、すぐにアンコール。
また会う日までに、ということで「Make a wish」そして「Winter」へ。
演奏し終わって客席におじぎしながら帰るメンバー。
すごく良かった、良かったんだけど、、、、贅沢を言えば、Winterが少し寂しくなる曲なので、ググッとあがる曲で締めてほしんですけど・・・。
ということで、わがまま承知、無理も承知でダブルアンコをかける。
すると、
出てきたぁ~。
出てきたぞ。あんなに曲をやったのに。
でもって、最後の最後に、ということで
「No.13」
うれしかった。たのしかった。すっごい良かったよ、ELLEGARDEN。
終わった後、燃え尽き症候群になっていたけど、それと同時にこんなに心が軽くなって、頭の中すっきりしたのも久々。
次はいつ聞けるかな。でも、この気持ちはずーっとおぼえていられる。きっと。



セットリスト
Fire Clacker
Acropolis
Supernova
The Autumn Song
風の日
Surfrider Association
Stereoman
スターフィッシュ
Gunpowder Valentine
Missing
Middle of nowhere
Space Sonic
salamander
アッシュ
ジターバグ
Red Hot
高架線
Marie

EN.1
Make A Wish
Winter

EN.2
No.13