ニュースで元首相の訃報を聞いて、驚きのあまりしばらく絶句しました。
日本でこんなことが起こるとは。
世界の指導者たちにも慕われ、外国でもこのニュースでもちきりです。
とてもショックで残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
世界中の人の日本のイメージは、まず最初に「銃犯罪がほとんどない安全な国」。
そして、「人々が礼儀正しく、親切な国」。
(または「アニメ天国」)
日本で去年の銃犯罪は10件で死者は1名、アメリカは今年に入ってもう200件以上。
5月には小学校での銃乱射で21人が亡くなりました。
そんな、日本が世界に誇れる一番の安全が、神話だったのかと世界に知らしめたようで、このことも、とても残念です。
日本の訃報を聞いて、とても理解があって、一番尊敬していた教授の他界を思い出しました。
この先、秋学期も冬学期もこの教授のクラスを選択していたところ、大学から教授の他界のためクラスキャンセルとの知らせが先月入りました。
講義は分かり易く、人間的にも魅力的で、(ついでに良い成績もくれる)一番大好きな教授。
ショックで、もう会えないと思うと悲しくて、しばらく泣きに泣きました。
大学に入って初めて受けたクラスも、大学休学前に受けた最後のクラス(2021年秋)の「条約と合意」クラスも、この教授でした。
入学したばかりで、英語の専門用語も先住民のことも何もわからないときに、質問すれば、いつも唾がかかりそうなほどの勢いで熱く語ってくれました。
先住民は、苦悩の歴史から非先住民に対してとても排他的で、非先住民を差別や偏見で見る人は多くいます。
でも、この教授はすべての人に対して全く差別も偏見もなく、言葉にハンデのある外国人もとても理解してくれました。
「条約と合意」クラスでは、条約合意時、先住民と英国人との間での、言葉の違いによる勘違いを例にとり、当時の先住民は馬鹿だから理解していなかったわけではなかった。現在の新移民も、英語が分からないから馬鹿ではないのだと強調していました。
(多くの人は、英語がうまく話せない人=馬鹿、と思っています)
2022年冬学期にあった、彼の「ステレオタイプと差別」のクラスは、以前から私が一番学びたかった先住民と差別に関することで、ずっと楽しみにしていました。
でも、毎学期存在するわけではなく、クラスとの時間の関係などで、ずっと選択できずにいて、やっと2022年冬学期に選択したのです。
でも、私はその一番興味深く、彼の最後になってしまったクラスで学ぶことができませんでした。
でも、私がこれまで学んだことのすべての基礎が教授にあるような気がします。
多くのことを学ばせていただいて、感謝です。
論文は苦しかったけど、震えるほど感謝、感謝のみ。
教授のクラスでもう学べないのはとても悲しいことですが、教えていただいたことを大切に、忘れずに、学び続けたいと思っています。