日本国内閣総理大臣
麻生 太郎殿


前回のお手紙 から、すでに1ヶ月半が経ってしまいました。

1ヶ月に1通はお手紙を書かせていただこうと思っていたのですが、

日々、バンコックで酩酊状態でして、失礼なお手紙は慎んだ次第です。


前回のお手紙では、海外における企業業績の向上を中期的に支援する、

という点で書かせていただきました。今回の春闘を見る限り、

ベアや定期昇給が見送られ、ボーナスも大幅減、となっている現状では、

定額給付金や高速道路の一律料金導入などの内需刺激策の

インパクトは薄くなっている気がしますし、やはり環境分野など新産業への助成、

そしてFTAなどによる外需拡大支援が重要だとあらためて思っています。


今回、お手紙では、最近の政治家さんの発言について、

「一体、どこを向いて政治をしているのか?」

甚だ疑問だったので、書かせていただきます。


総理ご自身が年頭の挨拶で、政権を放棄しないという意味で、

「私は逃げません!」

と言って、挨拶を締めくくっていたと記憶していますが、ここ数カ月、

国民の審判を問う選挙から、一番逃げていたのは総理ご自身ではないでしょうか?


自分のプライドもおありだと思いますし、政権を手放したくない気持ちは

分かりますが、総理ご自身で選挙を勝ったわけではないですし、

支持率10%台のトップの外交なんて意味あるのでしょうか・・・。


ご自身のためではなく、国民のための政治決断をしていただきたいと思います。


また、民主党の小沢党首の違法献金事件が発生したのは大きなニュースでした。


この時の小沢党首の最初の発言にも、僕はは大いに首をひねったのです。

「これは国策捜査ではないか?」


正直、えっ?と驚いたのですが、国策捜査なんて日常茶飯事なのでしょうか?

決してそうではないと僕は思っていますが、民主党の党首の最初の発言として、

お詫びもなく、国策捜査だ、と言われれば、民主党が政権を取れば、

民主党は国策捜査を暗にするつもりと捉えられてもおかしくありません。


最初の会見では、「お詫びは?」との記者からの質問に、

「まだ違法ではないし、お詫びする理由はない」

とおっしゃっていましたが、少なくとも公設第一秘書が逮捕されたことで、

民主党支援者はもちろん、国民は政治への不信を持ったと思います。


民主党トップとしての地位を守ることや、民主党に傷を付けたくないことは

よく分かりますが、国民目線の政治をずっと掲げておられますよね?

民主党のために仕事をしている以上に、国民に対してメッセージを

発していることをもっと意識してほしかったと思っています。


最後に、国民新党の亀井党首の発言にも、正直笑ってしまいました。

「徹夜で考えた緊急経済対策を報道しなかったから、一部の記者を退去させた」


亀井党首、現在の日本の労働者がどれだけの長い年月の間、

眠い目をこすって仕事をしてきたか?ご存知でしょうか?

夜通し働く人もいます。土日も返上で働くことも珍しくはありません。


少なくとも、徹夜して物事を考えたからといって、

日本のビジネスシーンでは、なんら評価されませんよ。

徹夜して考えることが評価されるならば、そんな楽な仕事はないです。

むしろ、実行可能なプランを社内の人間や顧客と共有し、実際に彼らを動かすことでしか、

評価されませんし、そもそも徹夜なんてしたら、超過勤務で、

会社から注意を受けてしまう時代です。


本当に国民の目線に立って政治を考えているのであれば、

報道しなかった記者を退出させることではなく、

全ての記者、そして国民にどうやって政策プランを理解してもらい、評価してもらい、

結果として国民にどう行動を起こしてもらうか?を考えるべきではないでしょうか?


国民への伝達役である記者を報道しないからといって、退出させることは、

国民を政治から退出させることと同じことだと思うのです。


今回は麻生総理だけのことだけではないですが、

失言とまでは行かない発言でもあっても、僕みたいな庶民の目線とは

かけ離れた発言が党首あたりに最近多いのです。


国民と協働していくためにも、国民の気持ちをお忘れなく、

お願いしたいと思います。