ウシュアイアで思っていることの1つに、こんなのがある。


「思えば世界は小さくなった」


「世界は広い!」などと言われるが、最近の僕はピンとは来ない。


最北アラスカから最南ウシュアイアまで陸路で移動したわけではないけど、

クスコから陸路で移動できてしまうこの地球って意外と小さいな・・・、

そして、実際に地球って端までちゃんと存在しているんだな・・・、と

妙なことを感じることができている。


そんな旅を僕のような普通の人間が特別な知識や道具を持たず、

それも観光をしながら1ヶ月ちょっとでやり遂げてしまう。

誰もができるわけではないかもしれないけど、決して難しいことはない。


世界は遠くのようで、実は近くて小さく、そして身近だと感じている。


ここ20年で急速に進歩した情報化社会によって、

さらに地球は小さくなり、世界は近くなっている。


ニュースを見ればリアルタイムで世界のニュースが飛び込んでくる。

旅ブログでは、世界のあらゆる場所の画像や動画が日々アップされ、

それらの情報へ僕らは無料でお手軽にアクセスすることができる。


グーグルアースなどの仮想現実の世界で、

よりリアルに近いバーチャル世界で旅ができてしまう時代。

そこで出会った旅人とチャットをして、興奮を分かち合うのかもしれない。


戦後、日本経済が強くなるにつれ、多くの日本人が

海外旅行に出かけた。今ではマニアなへき地でさえも行くし、

「世界遺産、すべて見ちゃうわ!」なんて言う

テレビ番組、旅行者も出現する時代。


ビジネスの世界でも、海外に工場を持つ日本メーカーは数え切れない。

海外事業の利益が国内を上回る企業も今や珍しくはないし、

為替相場の変動であれだけ利益が吹き飛ぶんだから、

いやがおうにも、世界は近くなっている。


タージマハルホテルでテロが起きれば、ハーフパンツにサンダルの僕を

中へ入れてくれた守衛さんを思い出すし、カフェで誇り高く働いてた

ウエイターさんを思い出す。


自分にとって世界がどんどん近くなり、身近になっていく・・・。


こんなことを考えながら、ウシュアイアまでの移動時間を潰していたが、

仮に上記のことを元会社で言ったら、きっと、こう言われるだろうな・・・・。


「で?、お前はどうしたいの?」


「ぎゃ~」と意志のない僕はいつも唸っていた・・・。


オバマ新大統領が言っていた「世界に対してのアメリカ国民の責任と自覚」。

世界を存分に旅させてもらっている僕の責任とは?


中田英寿が言っていた「チャリティーではなく自分が一番楽しめる活動」

僕が心から渇望する世界とのつながりとは?、その先の少しの貢献とは?


実は身近な所にあるのかしれないし、すでに小さな一歩を踏み出している

のかしれない。このテーマはゆっくりと、自然に、地道に・・・。


今は日本国を見習って、消費税議論同様に、先送りしようと思う。


おいっパンチ!