昨日の悲劇を乗り越え、3時間ベットで眠り、眠いまま国内線の空港に向かう。今日は第2のハイライトであるガンジス河への旅だ。飛行機で1時間ほどのバナラスという小さな町にガンジス河がある。インドではガンガーと呼ばれている。現地の空港に着き、ホテルをどうしようとか悩んでいると、悩む間もなく客引きが寄ってくる。なかなかのホテルだったので、そこへ決め、タクシーで向かい、チェックイン。エアコンもあるし、内装も綺麗でデリーの高くて汚い宿とは大違いだ。さすがに眠かったのでしばし睡眠。その後、ガンガーへ向かって、人力車で移動。
なんて汚い街だ・・・・・。田舎町だからか、道路は整備されていないし、建物はぼろい。人の数がさらにひどい。歩くことが気が失せてしまうほどの道を人力車で進み、ガンガーまでやっと到着。なんて汚い河なんだ・・・・。これが聖なる河とは僕は到底思えなかった。小学校か中学校の社会の教科書で水浴びしているインド人の写真が載っていたが、数人のインド人が身を清めていた。しかし、外人がしている光景はない。当たり前だ。あまりにも汚すぎる・・・・・。
ガンガーには写真のような階段状のガートと呼ばれる場所が数十箇所ある。そのガートをボートに乗って河側から見ることをガンガーでは是非したかった。外国人料金(インド人の10倍)の金額を払ってボートに乗り、ガート観光を済ませる。これまた非常に疲れる料金交渉など、インド人との言い合いがあったが、もう省略する。その後、様々なガートを回った。生活感のあるガート、観光的なガート、死体を焼くガート。色々なガートがあった。夜になり、メインのガートでお祈りがあると聞き、行ってみる。すでに人だかりができていて、脇の高台から儀式を見ることにした。
これが非常に感動的だった。河に浮かぶように3人の仏教徒がお祈りを始める。それをインド人、世界からの外国人が声を出しながら一緒に祈る。僕はその光景に心を打たれ、自然と涙した。こればっかりはその場にいないと、その雰囲気が分からな
いが、初めて宗教っていいなって思えた瞬間だった。宗教、思想の違いによる紛争、戦争が多いが、インド人のような熱心な仏教徒は宗教に人生を頼って生きている人も多いようだ。生きるのに大変なインド人が宗教と一緒に人生を歩んでいると感じずにはいられなかった。一緒になって祈っている外国人もまた多かった。その場所はインド人も外国人も同じ人間なんだということを強く意識した場所にもなった。宗教によって対立も起こるが、あの場は世界が平和になることを少しだけイメージできる瞬間だった。ガンガーに来て、本当によかったなって思えた。