前夜、早めに布団に潜りこむ。
しかし、いつものことながら、寝れたんだか寝れてないんだかを繰り返した。

そして出発の時が来た!


1:00  GWの貴重な晴れ予報日、駐車場の混雑を想定し、去年に比べて1時間30分も早い出発です💦

1:20 天童某所で友人トミーを、
2:30 新庄駅で友人クリケットをピックアップ。

尾花沢あたりから雨がポツポツ降っていた…。
高気圧を信じて車を走らせます‼


急いで荷物を入れ替えたのがマズかったのか、クリケットが車にストックを忘れてしまう事案が発生。
取りに戻ろうかと提案するが、時間の消費を心配したか、クリケットは「大丈夫…。」と

最悪、俺のストックを一つ貸せば何とかなるかと再出発した。


いつも鳥海山に登る前に、鳥海小学校から鳥海山を眺めるのを楽しみにしていたんだけど真っ暗過ぎてそれは叶わなかった。笑


次第に登山口へ向かう道路には雪が!驚

前日の寒気襲来で降ってるとは思ってたけど、景色は一気に冬山だったΣ(゜Д゜)


ふきのとうにも雪が積もっていました。


スタッドレスだったけど、うまく噛めてない感があったっけ💦

この日、反対側の鳥海ブルーラインは通行止めになったとのことだった。驚


4:30 祓川駐車場到着。マイナス3℃
鳥海山には重たい雲がかかっており、予報通り風が強い。
しかし、ご来光が登る時間が近づくにつれ、雲が流れ出した!


4:45 そして、赤く染まる山頂、
次の瞬間!!!

おぉーー!!
雲が流れたーーー!!


朝陽を浴び、燃え上がる鳥海山!!
俺達は素晴らしい1日を確信した。


午後には風が弱まる予報だったので、仮眠をとることにした。
この日は朝、早かったからね。
いや、この場合、夜早かったからとなるか


5:30 案の定、仮眠もできそうにないので早々に出発することとなる。笑


雪の壁がでかい!



6:00  もしかしたら、祓川ヒュッテにストックの貸し出しがあるかも?
と思い立ち寄ると狙い通り!
ストックがありました!


雪の壁を乗り越えて、スノーシューに履き替えます。


6:10 ほんとはスノーボードを背負いたいけど、風が強いので牽引して出発です。


そして、新雪がこんなに降ってます(^o^)


テンションが上がります♪


青空と真っ白鳥海山。
例年この時期は、黄砂などで汚れた雪面が新雪でとてもきれい。

ダケカンバも霧氷をまとい、
ハイシーズンのような雪景色に感動です


嵐を呼ぶ友人トミーと嵐を呼んだ鳥海山。

俺は思った。嵐が来たってことはスノーボードをする奴らには歓喜すべきこと。
嵐が来なかったら雪は降らないからね♪


クリケットもはしゃいでる。笑


記念撮影をしながら登っていく。


6:50 クリケットよりビスケットを頂き休憩。
暑くなってきたのでインナーを脱ぎ、調整する。



スキーヤーパーティーに抜かされた。
ゆっくり一定のペースで登っていくパーティー。


この日は、御田の急登を登らずに左に巻いて行くことにした。


距離はあるがなだらかな印象


樹氷の中を歩いて行くのが新鮮で楽しい。


新雪は、パウダーというには小粒感があり、例えるならミョウバンのようなパウダーでした。

題して、ミョウバンパウ!笑


遠くには雲海!


スノーボーダー3人組に抜かされた。
この人達、早かったな~


7:30 第2休憩。チョコあざす!


しばらく登ったところで、大きめのクラック発見!深さは人の背丈以上はありそう。
今まで見たクラックの中で一番大きいかも💦💦


前日の雪で少し隠れてるから、危ないかも💦💦


さらに登っていくと、ガリガリアイスバーン登場!
スノーシューがよく噛んでくれるので問題なし。


みんなハイテンション!


風が強くて、顔が寒い💦💦
サングラスの限界の時が来たようだ。
ゴーグルを装着したらだいぶあったかかった。


ここら辺から俺の足が軽く、つり始めてきた💦💦💦やべえな…💦💦
梅干しと水分をチャージし、予防に努めた。

夏山登山は足がつらないんだけど、毎年鳥海山はつってしまうんだよな💧


さらに高度を上げると、風が強くなってきた!!


スノーボーダー3人組を強風と雪煙が襲います。おぉ…


そして、さっきよりもスーパーガリガリアイスバーン!!氷の粒がキラキラ!


8:30 舎利坂の取りつきで、インナーを着込み防寒対策をする。


一瞬、手袋を脱いだら寒さで手がやられてしまった。保温に努めてなんとか回復したが、ちょっとやばかったな💧


暦の上では4月だが、雪山の怖さを思い知る。


ブラックサンダーチャージ!


ふと、スキーヤーパーティーのゆっくり一定ペースを思いだし真似て見る。
すると、これが良かった。
足のはつりは徐々に落ちつき、バテることはなかったのである。

山猫屋が雪山登りにおける一つの悟りの境地に達した頃…



クリケットは、
人文字で新しい年号の令和の『令』を練習していた。笑

余裕があったら3人でしようって話してたんだが、いずれにしても『和』がむずかしいぞ!

モジモジ君みてえだな( ^∀^)笑


風はとても強く、おそらく山頂はもっと風が強いはず。
この日の新山は、ムリかもしれない…。
と皆思い始めていた。


俺は、足がつり始め、
トミーは膝の痛みを抱えていた。
それぞれに加齢という避けては通れない波が押し寄せていたのだ。

それにクリケットも同調。
「俺は、スケボーでオーリーができなくなってきた」と。

ん!?
なんかお前の理由だけちょっとかっこよくねーか?笑



トミーは膝を雪面につけ、クーリングしながら登っていた。

いつもは先に登り返して滑ってくるんだが、今回はできなかったようだ。


クリケットは、スノーシューがゆるんでしまうようで苦戦していたようだ。
俺も見てたけど、すぽっと外れてしまうようだった💦


雪煙舞う舎利坂。

ガリガリアイスバーンと吹きだまったパウダーバーンが交互にあらわれる。
吹きだまった新雪は登ると少しずり落ちてしまうのでちょっとやっかい。アイスバーンの方がいくらか登りやすかった。


多くのスキーヤー達も苦戦を強いられていたようで、シール登行からアイゼンに履き替えていた。


ややスリル感のある登りである。


一足早く登頂したスキーヤーとスノーボーダーが滑り下りてきた。
ガリガリガリガリ!!!!
と素晴らしい音を立てて滑り下りてきた。

ターンに失敗したスキーヤーが倒れて、そのまま滑落していく。わずかな距離であったがちょっとびびるよねσ(^_^;)


一歩一歩気をつけて登って行くと、俺の足元に黒い何かが落ちてきた!

何だ!?

とっさに足で止めて見ると!!


ヘルメットだった!驚

なんと友人トミーのヘルメットがバックパックから、落ちて滑落してきたのであった。


この日、鳥海山はガリガリなのでヘルメットは必須。
俺の目の前に落ちて来なかったら、真っ逆さま。運が良かったとしか言えないだろう。



いつだったか、スキーを滑らせていた残念な人もいたっけな。

自分も物を落とさないようにし登っていく。


七高山の外輪が見えてきた!
もうすぐだー!


10:30 七高山到着です。
標柱は雪に埋もれて全然見えませんでした。


クリケットはモジモジ君 継続中。

こんなことするキャラだっけかな?笑
まあ、良い。


新山方面。


10:45 風が少し落ち着いてきたのと、時間的余裕があったので、スノーボードをデポし、新山へ向かうこととします。


外輪も雪景色。すっかり冬です。


トミーは一度 新山に行ったことがあるが、
クリケットは、まだ行ったことがないので是非とも行って欲しかったのだ。


なかなかスリルな岩と氷の場面。

始めはスノーシューで降りたが、岩が出ているとこもあったので途中でスノーシューを脱いだ。

下の方に下りるにつれ、足場となる岩が埋まっており、滑り下りる以外に方法はなかった。
始めは怖かったが、下りてみればなんてことないね。


再びここでスノーシューを装着


こちらは、ふっかふか♪


七高山を振り替えり、



さあ、新山を目指します。


しばらくして、岩場にたどり着く。


驚いたことにほとんど雪に埋もれていた。


穴!


ここが新山山頂。
岩が凍ってるとこもあるけど、夏より登りやすいかも。


クリケットにこの日の山頂を譲ります。
始めての鳥海山山頂の気分はどうだったかな?


11:20 そして、我々も山頂到着です!


看板は、雪と氷に埋もれていた。


みんなで看板が傷まないように発掘作業にとりかかる。笑


そして、証拠写真!


みたらし団子で乾杯!

三銃士みたい( ^∀^)


一人はみんなの為に!
                    みんなは一人の為に!

だんご三銃士頑張りました(^^)


カレーパンチャージ。
山の上は風が強そうだったので、カップラとお湯は置いてきたのだ。お湯だけで1.8kgあるからね💧


日本海も飛島もバッチリ見えた。


さあ、この日は友人トミーの門限があるのでそろそろ下山せねばなりません。滞在25分。
午後5時までに帰らねばならないのだ!


絶景を楽しみながら引き返します。


クリケットは、スノーボード持ってくれば良かったなと悔しがっていた。
メンツルふかふかだったからな~


登り返し、滑落しないように慎重に…。


岩場ではやはりスノーシューを外して


ハロが出ていた。


12:05 無事に登り返すと、風がまたものすごい💦


スノーボードも無事に回収。
少し休憩をして


下山開始です。

山頂直下は、ほぼガリガリバーン!
先行のスキーヤーがターンでコケて、ズリズリ滑り落ちていった…。う~ん、見てるだけで怖いな💦



高度を下げるとガリガリが徐々に緩和。



風も落ち着いて快適。


去年はストップしてしまう雪だったが、この日は最後まで楽しめた!
翌日の鳥海山はフイルムクラストが楽しめたそうだが、こちらの方がレアだったと思うよ。


12:45 無事に下山。20分ほどで下りてきた。笑
ヒュッテにストックを返却し、駐車場へ。

ほんとはカップラーメンでも頂きたいとこであったが、余裕を持って帰るためにラーメンはやめといた。


13:00 代わりにノンアルだけ頂くとしよう。


13:10 帰宅開始!
雪の壁がすごい!
さすがに道路の雪はとけて、乾いていた。


途中、モウレツな睡魔に襲われたが、『ねじまはじま』や『3文字しりとり』をして危機を乗り越えた。

なかなか面白いし、眠気もふっとんだから、今後も継続だと思う。



15:10 新庄駅でクリケットと
16:10 天童市某所でトミーと別れ

16:40 無事に帰宅しました。