話は、一気に
足音の主との遭遇場面へ飛びます!


そう!

ここからもうすぐ山頂へ向かうという場面。


霜柱が多いなぁと思っていると、
「ガサ」「ガサ」と物音が谷側から聞こえてきました。
落ち葉の上を歩く物音のようです。

その物音の小いささから、(きのこ採りの人の足音かな?)と思いました。

その一方で熊かもしれないとの警戒も怠りません。
(んーでも、熊だったらもっと大きい音だよな?)とも思いました。

「ガサ」「ガサ」という物音は連続して聞こえるわけではありませんでした。途切れては、「ガサッ」といった感じです。

しばらく聞いてましたが、音のする場所との位置関係から、(こりゃ野生動物に違いない!)と思い始めました。

現在地から、谷側の確認はできなかったので静かに登山道を駆け上がりました。ここを駆け上がれば谷側を見下ろせると分かっていたからです。


そして、駆け上がり見下ろせるポイントへ。


間違いない!


何やら黒い野生動物が見える!


熊だ!

だいぶ離れてたので安心して撮影できましたが、登山道を駆け上がったので、ハァハァと息が上がっていました。

聞こえる距離ではないと分かっていましたが、息を殺しました。静かにしなくては。

存在がバレて登ってこられては困る!


熊は一匹。

遠すぎて、この時は親熊か小熊か分かりませんでした。(おそらく成獣)
近くにもう一匹いないか、息をひそめながら探しました。どうやら一匹だけのようだ。


熊は落ち葉を掘っているようでした。

冬眠の準備でもしてるのか?と思いましたが、落ち葉をかき分け、何かを食べているようでした。

ブナの実か、虫とかかなと推測。


なんとも木の枝が邪魔で、ピントが合いません💧


音はすぐ近くに聞こえるけど、距離はけっこうある。

落葉したから、音が響き聞こやすいのかもしれない。
そして、落葉してるから、行動の音が発生するのだろう。

逆に落葉してなかったら、姿を見ることもむずかしいかもな。


熊はしばらく、落ち葉をかきわけ食べ続けていました。こちらに気づくことはありませんでした。


写真はうまく撮れそうになかったので、動画を撮影しました。貼り付けておきます。



なかなか貴重な出会いとなりました。




この後、また
                   「ガサ」「ガサ」と物音が……