前回の記事で書きましたように、あるYouTuberさんのおかげでアルバム『miss you』開眼しました!
GWの移動中の車内で歌詞を読んで運転しているダンナに一曲一曲の意味を教えているうちにアルバムの全体像が見えてきたんです
これまで抱いてきた疑問、感覚的に受け取ってきたものが自分の中で繋がり、『miss you』の印象がまるで変わりました
私のイメージとするMr.Childrenというのは昔から雲の上の圧倒的なスーパースターだったんです
30thアニバーサリーライブのDVDを観てもの凄く感動して「やっぱりミスチルって超スーパーバンドなんだぁ」と思って、ライブ参戦を夢みてファンクラブにも入りました
でも、その直後にリリースになった『miss you』に戸惑いを感じていたというのは前回の記事の通りです
私の救世主となったYouTuberさんは
"『miss you』のアルバムとライブツアーは、30周年を越え50周年という、とんでもない壁に向かって走り出すミスチルにとってエピソード0のようなもの"
と表現していました
その言葉で真っ先に浮かんできたのは『Fifty's map〜おとなの地図』です
『miss you』を最初から聴いていって思ったのは曲順で聴かなかったから分からなかったんだと大反省
YouTubeやSpotifyでスポット的にシャッフルで聴いてちゃダメですね😅
改めて『miss you』の収録曲を紹介
01. I MISS YOU
02. Fifty's map ~おとなの地図
03. 青いリンゴ
04. Are you sleeping well without me?
05. LOST
06. アート=神の見えざる手
07. 雨の日のパレード
08. Party is over
09. We have no time
10. ケモノミチ
11. 黄昏と積み木
12. deja-vu
13. おはよう
1曲目の『l MISS YOU』からとてもピュアな素顔の桜井さんが見えた気がしました
このアルバムの物語として、こんな悲しい始まり…
どんな結末を迎えるのか最後まで見届けなければと引き付けられました
アルバム全体を通しての「YOU」「君」という対象が桜井さん自身だったり、自分たちの音楽を大切に聴いてくれていたリスナーとして聴こえたりして、
5曲めの『LOST』でも胸が苦しくなりました
"真っ直ぐな想いだって
捻じ曲がって伝わっていった"
この歌詞が特に切なくて、桜井さんはどんな思いで音楽活動をしてきたんだろうと涙が出てきました
その結果狂気を生んだような『アート=神の見えざる手』
この曲さえ哀しく響くようになりました😭
でも次曲の『雨の日のパレード』では雨で何もかも洗い流すように虹を見るんです
"みんな笑ってる映像"
とはライブに来てくれたお客さんの笑顔で、
"子供の飛び蹴りが
ミゾオチに決まって
体を屈める"
の歌詞は一部の幼稚なリスナーの批判を表してるのかなと思いました
メロディが穏やかで優しくサウンドも透明感があって癒されていきます
『Party is over』のpartyは30thアニバーサリーツアーを匂わしているのかと思って聴いていくと
『We have no time』からはアーティストとして再び立ち上がった桜井さんが見えてきます
歌詞もメロディも音もロックしててカッコいいです
そして、この後にくる『ケモノミチ』がシビれるんです
この曲順で聴いて感じるアーティストMr.Childrenに鳥肌がたちました
ここからラストに向かっては、『ケモノミチ』までかかっていた霧が晴れていくようです
『おはよう』では日常の中に自分の音楽とリスナーの生活が重なって"なんて幸せなんだろう"って歌っているように感じました
賞味期限ギリギリとは自分たちの音楽を自虐的に揶揄していると解釈するのは深読みし過ぎでしょうか笑
冒頭にも触れたように私の中の桜井さんは隙も弱みも見せない孤高のスーパースターというイメージなんです
このアルバムでは戦闘服を脱いで素を見せている感じがしました
桜井さんはこのアルバムを出して本当にいいんだろうかと迷いもあったそうなのですが、他のメンバーが過剰に音を足さないで歌の中にある大事なものを伝えようと提案し、メンバー4人だけで作ったそうです
そこにミスチルの愛と絆を感じ、「優しい驚きに満ちたアルバム」の意味を私なりにですが理解しました
30thアニバーサリーツアーのタイトルは "半世紀へのエントランス"
50thまで突っ走るんだという凄い決意のあるタイトルでカッコいいですよね〜
そのために必要だったのは大勢を喜ばせるためのアルバムではなく、30年ものキャリアの中で積み上がった荷物をおろしながら更なる高みを目指してどう歩むべきか悩み、その先に見えた光のようなアルバム、
同時に同じような孤独や疲れを持つ人のそばに近くにありたいという意志も感じられるアルバム、、
だからこそ大事にミスチルを聴いてきたリスナーさんにとってたまらないアルバムなんだとようやく気づくことができました
まだまだ初心者の私も、ミスチルのいくつか目のターニングポイントを目撃したようで感動のアルバムに変化しました
貴重なチケットを握ってライブに行くなら尊敬と感謝を持って全力で楽しみたいと思っていたので、『miss you』の素晴らしさを感じることができた今、喜びをかみしめています!!