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三寒四温な日々

Twitterに続きblogをはじめてみました。大喜利や、短めの物語を書いたりしていこうと思います。宜しくお願いします。

日曜のひととき。テーブルに座り、何だか時間を持て余している彼氏彼女。
彼氏は、スマホを何となく見ている彼女に声を掛ける。
『T奈』
T奈は顔を上げ、どーしたの?とポカンとした様子で此方を見たから、ここで僕の[一コマ劇場スイッチ]を発動させた。

テレビのリモコンを使い、ボタンをピッポッパッ…あ、もしもし○○運送ですが、いいっすか今から…。

T奈は、で?見たいな顔をして、再び視線を落としスマホを見始めた。

こうなった時に出る汗が出始めていた。
僕は、親指と人差し指を立て、顎に当てた後、天井やT奈に向かってバンバンバババン…とピストルで撃って見たが、恐ろしいほどの沈黙がその後やって来て、顔中を覆い出来れば後ろからジャケットを頭にフサッと掛けられたい気分に陥った。

相変わらずスマホを見ているT奈。
席を立ち、赤ペンを僕は取り起死回生を図ることにした。

『T奈』
赤ペンを鼻の下に置き片方の目を開いて『やられたぁ、鼻血が止まんねぇ』


T奈から溜め息が聞こえた。

ペンを二本にして両穴バージョンもやったが、結果は変わらなかった。

これはもう、仕方がないと思った。出すしかないと思った。部屋を出て裸になる。

部屋の戸を開けて一言。
『やっぱり無理、お金積まれても脱げない!』

T奈はスッと立ち上がり隣の部屋へ。
ボーッと突っ立っている僕。
間もなく部屋から出てくるT奈、手に持っているものがある。
僕の後ろに回り、フサッとジャケットを掛けてくれた。

頭からではなかったが、救われた気分になった。そして…。


『大人になろう』
と言われた。

『T奈』
抱き締めようとしたとき、羽織っていたジャケットがフサッと落ち、露になった肌から鳥肌が立ってきていた。

僕は抱き締めながら、一言。
『鍋を食べよう』
とT奈の耳元で囁いたら、T奈は僕の顔を見て『白菜、買いにいかなきゃ』と囁き返した。


僕の[一コマ劇場スイッチ]は既にOFFになっていた。

落ちたジャケットを拾い上げ、肩に掛ける。

二人は隣の部屋へ進み、着替えた後に買い物に行った。