「海のはじまり」はどこに視点を置くかで感想が大きく分かれるドラマでしたね
私はこの記事を書いた方とほぼ同じような感覚で観ていました
自分はあの時どうだったとか自分だったらどうするとか夫婦で話し合えたし、全話を通して自分の人生を省みることができた素晴らしいドラマでした
世間的には最後まで賛否両論なのでしょうけど、、

私自身が善良な人間だと思っていないので、登場人物の人間くさくて正しいとは思えないような言動にもリアリティを感じました
特に悲しみの描き方はリアルでしたね…
朱音さん夫妻は自分の両親を見ているようで毎回しんどかったです
「私たちはね、娘の遺影の写真を選んだの」
朱音さんのこの言葉に、自分の親がどんな気持ちで兄の遺影を選んだのか初めて想像しました
あの時の自分は26歳で、親の悲しさを理解していた大人のつもりだったけど全然寄り添えていなかったことをこのドラマで痛感させられっぱなしで…
でも水季さんの最後の言葉に救われる思いがしました
「いつかいなくなっても一緒にいたことが幸せだったと思えるように」
兄がいなくなって私も悲しくて色んな思いを背負い込んで辛かったし、母に優しい言葉をかけられなかった後悔ばかりだけど、父、母、兄と一緒にいた時間はかけがえのない幸せなものだったと感じることができた、私にとって深く心に刺さる最終話でした

この「海のはじまり」とは母が生きているうちに出会いたかったです
でも今になって解ることなのかもですね
以前依与吏さんが言っていて、ずっと救われてきた言葉なのですが、
"その気持ちを味わった人しか見えない景色がある"
本当にその通りだと思います
こういう言葉を発することのできる依与吏さんが描いた『新しい恋人達に』に寄り添ってもらった3ヶ月間、本当に幸せでした
海ちゃんの笑顔が見られなくてとてもとても寂しいですが、夏くんと海ちゃんの物語は始まったばかり、、
いつかまた会える日が来ることを淡く願いながら心の中に大事に残したいと思います


この作品に全力を注いでくださったスタッフさん、俳優さん、そしてチームback number、素敵な夏ドラマ「海のはじまり」をありがとうございました✨✨