ソレは一瞬の出来事なのに ある場面だけがコマ送りのようにスローな展開
手にしていたカメラが スルリとストラップごと落下音を響かせ
コンクリート面を擂りりんごのように滑っていく
人はあんまり驚くと リアクションが取れなくなるようだ
拾い上げよく確かめもせず駐車場まで戻り 乗車して初めてカメラのキズを見た
モニターも閲覧できたし 撮影も異常なかった
が、前面に複数のキズ
メーカーに 事情を話し、状況と心情を書きしたためたメモを付けてカメラを送った
翌日 修理センターから修理見積り額の連絡が来た
一万円近くの見積り額 ・・・甘くは無いとは想っていたが 想定範囲外
使用にはどうやら問題なさそうなので
「そのキズを戒めとして 大切に扱いますから 未修理で返却してください」
そう言うしかなかった
その後で カメラの事少し話し合った
翌日 帰ってきたカメラ
手にしてみると カメラは ピカピカに輝き
修理担当者のハートが一緒に込められているではないか
世界に誇れる 日本の “プロジェクトX” が 作り上げたメカ
彼らがどんなに製品を愛しているのかを教えてもらった思いがした
わたしは 今まで機械の修理は 直接メーカーに問い合わせるようにしてきた
製作の想いは 販売だけの人とおのずと 製品への意識にズレがあると確信しているから
今回の対応でも 大いにうなずけた
このキズは 戒めと愛情のシンボルになった。















